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不眠と陰陽不交

華某某,男,42歳。2009年7月4号初診。
失眠を患って2年余,入睡困難,睡后醒め易い,毎日の睡眠は4時間以下,甚しい時は徹夜難眠。これまでに中西薬を并進したり,針灸按摩をしたが,効甚だ微。
初診:眼結膜は血絲充満,食欲不佳,時に心慌胸悶,胃脘脹満,胃中の気が時々上逆して嘔き気あり,頭暈,脈沈弦。心電図、肝功、血圧正常。
前医は養心安神、鎮心安神、養陰清熱、滌痰清心、消食和胃 等を多用していた。
失眠の病因は繁多と雖も,結局は陰陽失調,陽不交陰である。治療も亦当に陰陽調和に着眼すべし。

小柴胡湯合苓桂朮甘湯加減(柴胡24 半夏・黄芩12 生晒参15 甘草10 大山楂9 茯苓15 桂枝12 白朮24 生姜5片 大棗5枚) 3剤,水煎服。

翌日来て告げるには,薬后の入睡が7時間だった。既効したので前方のまま,継服すること7剤で諸症は皆去った。療効を固めるために,再進3剤,以って全功を収めた。

按:《類証治裁》云:“陽気が静まれば,寐(眠)り;陰気が動けば,寤(醒)める。眠らざるは,陽陰不交の病也。”
陽が外を護り,陰が内を守るのは,少陽の枢機を通して陰陽交配が運転される。今病が少陽の枢機不運に在り,表裏の開合が不規則になり,気血の運行が紊乱して陽気が陰と交っていない。小柴胡湯は少陽枢機を運転させる専方であり,正に本案の病機にピッタリである。
《傷寒論》云:“傷寒若しくは吐き若しくは下した后,心下が逆満し,気が胸に上冲し,起てば頭眩し,脈沈緊……茯苓桂枝白朮甘草湯が之を主る。”も亦正に病人の症と合う。(张远翠 陕西岚皋县中医医院)
调和阴阳治失眠 より

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