二つの風邪(凉燥・風寒)
咽痛から初まり、咽痛が収まると次に咳嗽や水涕へと進むタイプの風邪があります。咽痛の期間が短いので、咽痛に対処していると咳嗽や水涕に対しては後れを取ることになります。それならば咽痛が始まった時に咳嗽や水涕を予想しておいたらどうか。
では咽痛から始まるものと、咽痛が無くて咳嗽や水涕から始まるものがあるのは何故か?
それは冬季の風邪には 風寒・凉燥、二つの“風邪”があるからです。
咽痛から初まるのは“凉燥”で、咽痛が無くて咳嗽や水涕から始まるのは“風寒”です。
凉燥に使える白牛宣肺湯(白僵蚕 牛蒡子 杏仁 前胡 桔梗 荊芥 紫苑 甘草 薄荷)は私が大好きな処方の一つです。
咽痛でポピュラーな銀翹散は「風温」に使います。間違って凉燥に使っても多分効かないでしょう。
白牛宣肺湯と喉源性咳嗽
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