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黄褐斑シミ

俗称“肝斑”,亦の称“面塵”。中医の黎黒斑に相当。

辨証分型
1.脾虚湿蘊:脾虚失健のため,精微を化生できず,気血両虧となり,肌膚は栄養を失い,そこへ湿熱が熏蒸して成る。
[治法]清熱化湿,健脾益気
除湿胃苓湯加減(党参、黄芪、白朮、山薬、黄柏、黄芩、茯苓、沢瀉、生薏苡仁、六一散)
 月経量が少く淡色+当帰、益母草

2.肝腎不足:肝腎は同源だが,そのうち腎水が不足して,制火ができなければ,虚熱が内蘊し,鬱結して散らず,皮膚に現れる。
[治法]滋陰補腎,調和気血
六味地黄丸加減(生地黄、熟地黄、茯苓、当帰、白芍、枸杞子、淮山薬、山萸肉、牡丹皮、丹参、益母草、淫羊藿)
 陰虚火旺+知母、黄柏;失眠多夢+生牡蛎、珍珠母;褐斑の色深ければ+丹参、白僵蚕

3.肝鬱気滞:肝気が鬱結すれば,鬱は火と化し,火熱は津を灼き,津液が虧虚すれば,膚を養うことが出来なくなる。
[治法]疏肝理気,調和気血
逍遥散合桃紅四物湯加減(柴胡、当帰、白芍、山梔子、鬱金、香附、生地黄、牡丹皮、丹参、女貞子、菟絲子)
 口苦咽干、大便秘結+牡丹皮、山梔子;月経不調+女貞子、香附;斑色深褐で面色晦暗+益母草

4.気滞血瘀:斑色は灰褐や黒褐;慢性肝病を伴い,或いは月経色が暗く血塊あり,或いは痛経;舌暗紅で瘀斑あり,脈渋。
[治法]疏肝理気,化瘀消斑
桃紅四物湯加減(熟地黄、当帰、白芍、川芎、桃仁、紅花)
 胸脇脹痛+柴胡、鬱金;痛経+香附、烏薬、益母草;病程が長い+白僵蚕、白芷

経験方
1.退斑湯(生地黄・熟地・当帰12 柴胡・香附・茯苓・川芎9・白僵蚕・白朮・白芷9 白鮮皮15 白附子・甘草6)[功効]疏肝解鬱,養血健脾

2.祛斑美容方(黄芪・当帰10 熟地黄12 川芎6 白芷・桃仁・鬱金・絲瓜絡10 三七粉(冲服)2 甘草6)[功効]益気養血,散瘀消斑

3.貼敷法
白附子、白芷、滑石250。細末を温水でねり,洗面の後に患処に付け,10~20分間おく。
黄褐斑中医诊疗技术 より
中国中医药报 2010-07-02

白附子はまたの名を「禹白附」ともいい、天南星科の植物、独角蓮Typhonium giganteum Engl.の塊茎とされている。トリカブトの白河附子と間違いやすく、日本にはまだ入ってきておらず馴染みの薄い薬草である。
面部黄褐斑(シミ)

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