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閃輝暗点-舒絡解痙湯

閃輝性暗点とは中医の“目黒候”に属する。
庞賛襄主任医師が云うところでは:本病発作の時に,患者は常に頭痛や,干嘔吐涎沫があるので,厥陰寒気が上攻したものと考えている;吐利や,四肢の発凉は,寒気内盛である;食后の欲吐は,胃寒盛である。故に脾胃虚寒で,寒が中州に居り,運化が失職し,痰湿阻絡となり,痰湿寒邪が互結し,玄府が阻遏されて,清陽不升,濁陰不降になり,清陽の気が目に上升されず,陽気不足のところへ,陰寒が乗じて,本病となる。

,梁某某,女,30歳,教師,1988年4月26日初診。
主訴:双眼前が黒くなり,視物不清,頭の后部痛,悪心あり。舌質淡で苔薄白,脈沈細無力。
診断:双眼目黒侯(双眼閃輝性暗点)

舒絡解痙湯《中医眼科臨床実践》(呉茱萸・党参12 干姜・半夏・橘紅10 甘草3 大棗4枚)

治療経過:服薬6剤で,眼前の黒影は消失し,頭痛が好転した。

按語:舒絡解痙湯とは呉茱萸湯+二陳湯加減である。
根拠は《傷寒論》の“少陰病吐利,手足逆冷,煩躁欲死者,呉茱萸湯主之”と“干嘔吐涎沫,頭痛者,呉茱萸湯主之”。
庞賛襄主任医師は本病治療に温中補虚,降逆散寒,燥湿化痰,理気和中を主とし,益気通絡を佐として,寒邪を外出させ,気血が流暢となり,目が養われた。且つ注意すべきは女性患者が多いところから鬱が特徴と考えられ,疏肝解鬱,発散鬱結の品を選加した。その外に,女性患者で月経不調や失血が重かったり,或いは人工流産后に発病していたので,補気養血の品を加入して収効することがあった。
庞赞襄治疗闪辉性暗点的经验 より

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