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烏梅-制肝養胃

劉某,女,42歳,2003年11月初診。
患者は3ケ月前に感冒に患り発熱し,病后には形痩乏力,食欲不振となり,補中益気湯、六君子湯の類を服したが,効果が無かった。
初診:顔色が悪く,胃中が時々灼熱し,頭昏乏力,大便量少ですっきり出ない,小便短。舌質紅,少苔,脈弦細無力。

弁証:気陰両虚,胃陰不足,肝木乗土,運化失常
治法:益気養胃,柔肝助運

処方:(党参12 生黄芪15 烏梅10 生麦芽・枸杞子・鶏内金12 金石斛9 黄連5 神曲9) 5剤。

二診:薬后に精神好転,飲食増進,食后の胃中灼熱感は無くなり,薬効を感じた。
前方+麦冬12 白豆蔻6 再進すること5剤で,諸症は悉く消えた。

按:本案の立方用薬の妙は方内に烏梅の一薬を加えたことである。烏梅は味酸性平で,肝、脾、肺、大腸経に入り,収斂生津止渇、安蛔止痛の功がある。近年来 筆者は烏梅を益気和胃、養陰生津、理気止痛薬に配合し,消化功能不良の治療に常用し,好い療効を得ている。
葉天士は烏梅を善用し胃陰虚,肝鬱脾虚の症を治している。彼は“凡そ醒胃、養胃 及び胃病の治には,必ず先ず制肝せよ”。“治胃には養胃を重視すべし”,“烏梅は味酸で,且つ木気を最も禀け,冬に花咲き夏に実り,少陽の生気を得ている”。故に制肝、柔肝、養胃生津の良薬である。
本案の患者は病い已に久しく,消化功能を障碍していた。筆者は参芪や消導品を基礎とした上で,烏梅の味酸を用いて,酸甘化陰を図り,養胃と共に,中焦を調和し,柔肝助運したので,効が甚だ捷かった。
妙用乌梅治验二则 より
王金亮 山西省平遥县中医院

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