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連蘇飲3

李某某,女,26歳,工人。
既往症に胃痛病史が10余年ある。2日前に受寒した后 胃脘不適を感じ,清水を汎吐した。食欲不振となり,来診時は面色白く,神倦懶言,四肢不温,舌質胖大で辺に歯痕あり,苔白潤,脈細微弦。
導師単兆偉教授の辨証:脾胃虚弱,復感寒邪,寒凝気滞,胃気上逆。
治法:温胃散寒,和胃止嘔。

加味連蘇飲(黄連1 蘇葉5 呉茱萸3 白蔻仁5),3剤,沸水冲泡,代茶飲服。
薬后,患者の嘔吐はすぐに止り,他の症状も軽減した。

按:連蘇飲は湿熱証で、肺胃不和の証の治療に用いられている。《湿熱病篇》に曰く:“湿熱証で,嘔悪が止らず,昼夜癒えず,死せんと欲する者は,肺胃不和で,胃熱が肺に移ったもので,肺は邪を受けていない。”
近代金陵の名医 張簡斎は此れを基礎として呉茱萸、白蔻仁の両味薬を加えて加味連蘇飲とし,温病湿熱証から消化系統疾病の治療へと拡張している。
単兆偉を師宗とする孟河医学では,臨証用薬は軽霊優美であることを追求しており,苦寒、辛燥の重剤を喜ばず,病勢が軽いか体虚で補を受けつけない者には,数グラムの代茶飲で収功している。これぞ「四両で千斤の効に達する」である。
本例の患者は脾胃虚寒のところへ,重ねて外寒を感受し,内外合邪となり,胃失和降,胃気上逆となった。治法は温胃降逆である。蘇葉、呉茱萸、白蔻仁の辛で胃寒を散じる;黄連の苦で胃気を降す。全方で辛開苦降,温通を合わせて,内外を兼顧したので効を収めることができた。用薬は少量で軽く,極めて軽清霊動の性があり,薬軽くして以って重病を治す,正に“軽きは実を去る”である。
加味连苏饮疗呕吐案 より

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