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COVID-19の実態

新型コロナが初めて国内に報道された時、一番不思議だったのは下痢や舌苔白膩があるのに干咳で呼吸が苦しいことだった。胸水でもあるかというとそれも無い。どう見ても湿性疾患なのに干咳無痰というのは燥病の症状である。この矛盾をどう説明するのか?
それがようやく仝小林院士の特別講座で分かった。
「この疾患は,口と鼻から直接裏に入り,邪が膜原に伏し,主に肺と脾の二臓を傷害し,心・肝・腎に影響を与えます。」
外邪は膜原に入っていたのだ。膜原とは横隔膜間・半表半裏の分界のことで、津気運行を主る三焦のことである。三焦が不利になれば当然 津液は巡らず、痰の無い干咳となるわけだ。まず三焦が不利になるのだから、当然 水の上源であるが病んで「早期には鬱肺,中期には閉肺」となるのも分かる。これが呼吸症候を主症状とするCOVID-19の実態である。
実態が分かれば対処の仕方も分かる。初期に食い止めることが出来れば、重症化は起こすこともない。すなわち治法は膜原への引薬と宣肺化湿にほかならず、「寒湿疫方」はよく考えられている。そのまま真似をするのではなく、我が国の三因(季節・土地・体質)に合わせた新しい処方を考え出さなければならない。

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