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COVID-19中医方案より1

注意しなければならないのは,本病の病源発生地では,“湿濁”の属性を具えており,これは長夏季節の湿温病のような“湿熱病邪”とは違うし,また“暑温夾湿”でもなく,疫癘の気としての“湿濁毒疫”に属する。
因って臨床治療(早期)には祛湿に重きをおくが,苦寒清熱を用いてはならない。もし清熱解毒のため,早くから寒凉薬物を用いれば,必ずや湿邪は重くなり,“冰伏”の気機が出現し,“厥証”を生じたり,“開門緝盗,引邪入裏”(盗人を逮捕しようとドアを開けて却って侵入される)となり,逆効果になる。
ゆえに湿邪の祛除には注重深く,芳香にて化濁避穢,透表散邪をし,脾胃の升降作用により,邪の出路を保たなければならない。

中医の祛湿の第一は治法を重視する。宣開肺気、健脾運湿、芳香化湿、清肝利湿、淡滲利湿で,邪に出路を與えること;第二は病位を重視する。上に在れば、中に在れば、下に在ればとする;また表に在れば、経に在ればとし,因勢利導となること;第三は量化を重視する。湿熱の孰れが軽く孰れが重いか,分消するか走泄するかを決めること;第四は从化を重視する。体質が,陰性なら寒化し,陽性なら熱化するから;第五は配伍を重視する。薬を上手に使うこと;第六は善后を重視する。余邪を清解し,正気を扶助して,死灰復燃(再発)を防止すること。
但し,全国各地の病人を見ると,各地の自然条件や、地域の特徴が異なるので治療は同じではない。山西の経験では(華北の黄土高原に属し,気候は寒冷、多風、干燥であり,“冬温”に類似していて,化湿薬には,潤燥、生津、養陰の品を酌用)しなければならなかった。
COVID-19の基本特性は,全過程を“三因制宜”の辨証論治の原則を貫徹し,“脈証を観,病機を守り,証に随って治す”のが現代中医の治療法則である。
现代中医诊疗建议方案与探讨 より
※中国での中医学実践の実態は目を見張るものがある。

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