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新型コロナと三方三薬

「新型コロナが膜原に伏し,肺と脾の二臓を傷害する」との見解の元に、中国では膜原つまり三焦から如何にして邪を除くかを考えて、「三方三薬」なる処方と製剤を発表し実効を挙げました。
膜原とか三焦とか、あまり聞き慣れない治療法に思いますが、実は有名な小柴胡湯がそれなのです。
『傷寒論』に次のような条文があります。

(230) 陽明病,脇下鞕満,不大便而嘔,舌上白苔者,可与小柴胡湯。上焦得通,津液得下,胃気因和,身濈然汗出而解。

これは「小柴胡湯を与えると、少陽の枢機が条暢し,三焦の気化が正常になったので、上焦は通り,津液が下り,胃気が和して,濈然と汗が出て解した。」という事なのです。
通常、小柴胡湯は半表半裏を和解する処方として知られていますが、半表半裏とは膜原でもあり三焦でもあるのです。半表半裏の少陽へと侵入した外邪をもう一度 太陽の表へと呼び戻して解消する方法です。

今回は中国では小柴胡湯よりも達原飲を主方として、草果檳榔子などを用いました。達原飲はもともと「膜原に達する」の意で作られた処方ですからピッタリです。
清代の著名な医家・雷少逸の《時病論》には雷氏透達膜原法というものが詳しく論じられています。これは温病には邪を“透発”し、汗にして外へ出すことが非常に重要だという見解です。柴胡にもその働きはありますが、更に効果を上げるものとして草果や檳榔子などが発見されたのです。
新型コロナに対する「三方三薬」が如何にして生み出されたかを我々は十分に知らなくてはなりません。
※三方とは清肺排毒方・宣肺敗毒方・化湿敗毒方で、三薬とは連花清瘟胶囊・金花清感顆粒・血必浄注射液のことです。

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