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COVID-19中医方案より2

寒邪による表証は有ったか無かったか?
早期患者の多くは発熱、無汗、乏力等の症状があり,同時に口干を伴っていた。この症状から医家は《傷寒論》の太陽病が“発熱、悪寒、身疼痛、不汗出”という症状なので,これを風寒湿夾雑を感受して人体の衛表に侵襲した表証、太陽病と誤解して,辛温解表の発汗治療を用いた。

此れには歴代の前賢に多くの論述がある。呉又可は《温疫論》で云っている“温疫の初起には,先ず憎寒して后に発熱し,翌日はただ熱だけで憎寒は無くなる。その後二三日して,脈に浮沈はなく数だけで,昼夜発熱し,日晡(日暮れ)には益ます甚しくなり,頭疼身痛し……頭疼身痛があっても,此れは邪熱が経に浮越しているのであり,傷寒表証と考えて,みだりに麻黄桂枝の類を用いて汗を強発してはならない。此の邪は経には在らず,汗をかかせるのは徒らに表気を傷つけるだけで,熱は減らない”と。
今度の疫病の初起は,鼻塞流涕等の表証は少く,発熱、体痛はあっても,殆どは微熱で,身熱は揚らず,はっきりした悪寒は現れなかった。本病は湿邪による特徴があり,起病は纒綿として,進展は緩慢であり,且つ“寒は収引を主る”というような特徴もなかった。ただ湿は陰邪であり,陽気を傷つけ易く,寒性があるので,仝小林院士等は“寒湿疫”と称したが。これは湿邪が肌表の経絡を鬱閉し,衛陽が鬱閉されると,温煦を失して悪寒頭痛身痛となった事を指している。
楊栗山は《傷寒温疫条辨》で“凡そ表証と見えるのは,皆裏証の鬱結したものである。外に浮越して,表証となっても実は表邪ではない。断じて発汗すべきではない”と云っている。この現象と本質の矛盾を統一的に捉えることが,中医学のレベルを高める重要な問題である。よって我々は本病の早期に悪寒があっても,それは湿濁が主であり,傷寒表証を外感しているのではないと考えている。
现代中医诊疗建议方案与探讨 より
※感染の初期に「さむけ」があった場合に麻黄などの辛温解表剤で発汗させるという間違いが起こっていたのですね。

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