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新冠肺炎の診療思考2

2.典型病例 2
趙某梅,女,45歳,職員,発病前は長く武漢のホテルにいた。2020年1月25日に乏力と上腹部不適が1週間続いた。入院時は発熱なし,血液・肝腎功能は正常。胸部CTで双下肺にガラス様斑の影が見られた。咽拭による新冠肺炎のPCR検測は陽性である。
1月28日 中医専家の会診では,患者は咳嗽・発熱なし,周身酸痛・倦怠乏力・腹痛腹脹・食欲下降・口淡不喜飲・時に大便溏薄になる。小便と睡眠は正常。舌紅,舌苔厚膩,苔根微黄。

中医辨病は新冠肺炎(寒湿疫)。
辨証:寒湿困脾。分期:中期。分型:脾型
治則:芳香醒脾,化濁駆邪。
藿朴夏苓湯加減(広藿香・姜半夏10 陳皮6 茯苓10 薏苡仁15 苦杏仁・淡豆豉10 厚朴6 猪苓・金銀花・連翹10 豆蔻3)を顆粒剤として4剤。
2020年2月1日の再珍時は患者の腹痛腹脹は好転し,倦怠乏力と食欲は改善され,舌色は淡紅,厚膩苔は薄くなり,舌根にあった微黄膩苔は消失した。
胸部CTのガラス様斑は吸収され,新冠肺炎のPCR検測は陽性である。
恢復期に入り,治則を芳香化濁,健脾益気とした。
処方(党参10 黄芪20 茯苓・白朮・広藿香・陳皮10 砂仁3 法半夏・栝蒌皮10 木香6 麦芽15)を顆粒として7剤。
2月8日退院。(つづく)
新型冠状病毒肺炎真実世界中的中医診療実践与認識 より
※病例1と病例2の処方を較べると後者には「桔梗」が無いだけで他は全て同じである。桔梗は薬効を上焦へ引き上げる。

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