« 新型コロナ 中医診療手册10 | Main | 新型コロナ 中医診療手册12 »

新型コロナ 中医診療手册11

(2)邪閉心包証
臨床表現 神昏譫語や昏愦不語,身熱煩躁,舌謇肢厥,舌質絳紅,脈数。
病機 邪閉心包。
治則 清泄邪熱,開閉通竅。
処方 安宮牛黄丸か至宝丹
参考用法 温水にて上薬を一粒送服し,便秘なら生大黄を水で送服する。

方義 安宮牛黄丸は清代の医家 呉鞠通の《温病条辨》にあり,生大黄を水で送服すれば牛黄承気湯となる。安宮牛黄丸は辛凉開竅、清熱解毒で,熱病の邪入心包、高熱驚厥、神昏譫語に用いられる;中風昏迷や脳炎、脳膜炎、中毒性脳病、脳出血、敗血症で上述の証候がある者に。
至宝丹は宋代の《太平恵民和剤局方》にあり,化濁開竅、清熱解毒の功効がある。主治は痰熱の内閉心包証。
若し痰盛気粗、舌苔黄垢膩、脈滑数を兼ねればなお至宝丹を選用するのが宜しい。

(3)絡阻気脱証
臨床表現 咳嗽,胸悶,倦臥,語声低微,咽干,やっと息をし,呼多く吸少し,甚しければ端坐呼吸となり,面色は晦暗,唇甲は重度に紫紺,脈細浅数か脈遅にして微,舌紫暗。
病機 疫毒内蘊,肺絡痺阻,気虚喘脱。
治則 益気生津,活血通脈,収斂固脱。
処方 生脈飲合通経逐瘀湯加減
参考用法 西洋参または人参15g(燉),麦冬15 五味子10 山萸肉20 当帰30 川芎10 丹参20 桃仁15 紅花・赤芍・地竜10

方義 生脈飲は最初 金代の張元素《医学啓源》にあり,“肺中伏火,脈気欲絶”の治療や“肺中の気不足を補う”のに用いられる。后世では肺気虚餒,気陰不足の証に多用されている。
呉昆《医方考》に云わく“肺は気を主り,正気が少いと少言……人参は補肺気,麦冬は清肺気,五味子は斂肺気,一補一清一斂,養気の道が全て備わっている。”
《赤水玄珠》では本方の適応証を更に具体的に描写している“肺気大虚,気促上喘,汗出でて息が続かず,命 須臾に在り”。山茱萸を加えれば収斂して気脱を固める。
張錫純《医学衷中参西録》謂わく“大いに能く収斂元気,振作精神,固渋滑脱”,喘逆の勢いが危くて絶えなんとし,やっと息をしているのを治す。復た当帰、川芎、丹参を加えて活血し肺絡を通じ,循環を改善し,益気養陰、活血固脱の功を奏する。
通経逐瘀湯は王清任《医林改錯》にあり,活血化瘀解毒の功。地竜は通経活絡で,正に王氏の“其の毒を解し,其の血を活かす”という治療原則に合う。桃仁、紅花を重用し“血中瘀滞には桃紅を”というのが特徴である,若し腹瀉すれば,桃仁を減らし,滑腸を防ぐ。

(4)心陽虚脱証
臨床表現 手足厥冷,体温驟降,血圧下降,顔面蒼白,大汗淋漓。表情は淡漠か神昏不語,気短にして促,舌質暗淡,脈微で絶えなんとする。
病機 瘟毒内侵,陽気絶脱,血脈瘀滞。
治則 回陽救逆,活血化瘀。
処方 回陽救急湯加味
参考用法 熟附子9 党参24 干姜6 白朮・甘草・桃仁12 紅花10 枳殻15
一日3~4回に分け,少量ずつ頻服する。

方義 熱が心包に伝わり,痰熱壅遏,昏迷驚厥すれば安宮牛黄丸で,芳香開竅,清熱解毒する。如し面色灰白,舌質紫暗,呼吸急促,四肢厥冷,血圧下降すれば回陽救急湯《傷寒六書》を用いて,益気回陽救逆する(党参は人参20gの燉に改めて先服する)。白朮は健脾益気し,回陽の力を助ける。陽気虧虚で,気血が行らずば,必ずや血瘀が内生する,故に枳殻、桃仁、紅花を加えて活血化瘀,通行気血させれば,“回陽化瘀”がなる。
张伯礼 新型冠状病毒肺炎 中医诊疗手册 より

|

« 新型コロナ 中医診療手册10 | Main | 新型コロナ 中医診療手册12 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 新型コロナ 中医診療手册10 | Main | 新型コロナ 中医診療手册12 »