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新型コロナ 中医診療手册3

(2)湿熱疫毒蘊肺証——熱>湿型
症状 疫毒の初起で,発病が急驟,発熱,微悪寒,口干,干咳、少痰か血絲痰あり,無汗か少汗,頭痛,全身酸痛,神疲乏力,或いは腹瀉を伴う。舌淡紅,苔薄白か微黄,脈数。
病機 湿熱疫毒蘊肺,鬱閉肺衛。
治則 辛凉宣泄,化湿透邪。
処方 升降散、梔子豉湯加味
参考用法 僵蚕10 蝉蛻・大黄6 姜黄・梔子・豆豉10 芦根30 金銀花15 藿香10 草果6 虎杖9 魚腥草15

方義 湿熱蘊肺は,燥熱してはならない。升降散は温病の名方で,又の名は太極丸,宣化湿熱,透邪外達の功あり。最も早くは明代の医家 張鶴騰 編著の《傷暑全書》にあり“凡そ瘟疫を患い,未だ他薬を服さずに,或いは一二日,或いは七八日或いは月余に至るも未だ愈えざる者は”,皆 升降散で治療ができる。其の后 楊栗山が升降散の重要性と実用性を強調している。瘟疫治療の首要方剤として推し,表裏軽重に皆用いてよい。
方中の僵蚕は味辛苦,“功能は清熱解鬱,勝風除湿,化痰散結,解毒定驚”“一切の怫鬱の邪気を辟ける”;蝉蛻“滌熱して解毒す”,専ら外感風熱を解し,定驚鎮痙す;大黄は清泄通下,腹瀉なら去大黄;姜黄“祛邪伐悪,行気散鬱”“建功辟疫”,諸薬を合用して,辛凉宣泄,升清降濁。僵蚕、蝉蛻の両薬物は,“天地清化の気を得て,疫気を滌し,散結行径,升陽解毒す”,解毒力量は他薬物よりも更に強い,同時に虫類薬物は走竄力が強く,内外熱邪を分消するには有利で,熱邪内陥を防止する。楊氏は瘟疫流行の際,屡シバシバ此の方で活人すること甚だ衆アマネし。
梔子豉湯《傷寒論》,梔子は味苦性寒,瀉熱除煩,降中に宣あり。香豉は体軽く気寒,升散調中,宣中に降あり。梔子は“清熱”に重く,豆豉は“香透”に重く,清中に透ありて,鬱熱は自ら除かれる。上海の張鏡人氏は先ず時疫発熱を治すときに此の方を配伍する。“黒膏”と名づけ,世代相伝とし,救治に極めて験あり。
芦根、銀花の二味は北京のSARSの治療経験を源とし,芦根は甘寒,肺、胃経に帰し,清熱利湿、生津止渇、清胃止嘔の効がある。葉天士は芦根、滑石 等の滲湿を専ら用いて熱を下げた。現代の臨床では感冒、急慢性支気管炎、扁桃腺炎、肺膿瘍 等の治療に用いられており,呼吸系統の疾病治療では,最も常用される薬物の一つである。金銀花は辛凉質軽,心、胃経に帰し,清熱解毒,疏散風熱の効あり。薬理実験で清熱解毒、利胆、保肝及び抗病毒 等の作用があることを証明している。 また魚腥草の清肺利湿解毒を加えて,肺熱咳嗽を治す。現代薬理研究でも本品に抗病毒や免疫増強作用があることを証明している;藿香、草果は芳香化湿,宣にて壅を去り,善く痰結を開く。虎杖には良好な祛風、利湿、散瘀、定痛、止咳作用がある。正に干咳身痛 等の症に宜しい。現代薬理研究は本品に抗病毒作用があることを証明しており,同時に鎮咳、平喘作用もある。上方を綜合応用して,共に清熱透邪,清粛肺熱,解肌定痛の功を奏する。
张伯礼 新型冠状病毒肺炎 中医诊疗手册 より
※従来に無い特異な薬能解説が続く。

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