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《時病論》の透邪思想1

清代の著名な医家である雷豊,字は少逸,著に《時病論》、《医博》、《医約》等がある。《時病論》全書は四時温病を主にし,兼ねて瘧痢泄瀉の諸証を論じ,実に温病学の重要な著作である。雷氏の温病治療は透邪外出に注意し重視している。《時病論》を綜観すると一書中に“透“の字が74ケ処も出現し,軽清透達の方薬を専ら使用している。

1 透邪内涵と機理
“透“とは,透達、透散、透発、宣透、通透の意で,軽清透達(散、発)の品を使用して,邪気を表からそのまま出すか裏から外へと出すか、深きから浅きへと出して解消する治法を指す。温病の透法を用いる主要目的は温病の“邪鬱“という病機に対してである。
温病の初起は,温邪は衛分に鬱遏し,発熱悪寒,無汗か少汗,咳嗽等は,温邪が気に入り,気機を鬱阻するので,壮熱、便閉,や身熱不揚,有汗不暢等を現す。
温邪が営血に深く入ると,血分を鬱阻し,身熱夜甚,吐血、衄血、斑疹等を現す。
温病の后期に,邪が陰分に滞ると,夜熱早凉,熱退き無汗等を現す。
更に温病の初起に薬が不当だったり,苦寒を濫用したり滋膩を過用すると,遂には邪鬱は解せず,纒綿として愈え難くなる。
凡そ此れは皆 邪が鬱っして外出の機が無いからです。故に凡そ邪気鬱結ありて透し難き証には,皆 透法を用いなげばならない。其の作用機理の主要は気機を疏暢し,透邪外出するに在る。雷氏は《時病論》の中で“透“の字を反復強調し,自らの創方した中で4个の方剤に直接“透“をつけて命名した。清凉透邪法、清凉透斑法、宣透膜原法、宣陽透伏法等の如し。并びに透法を以って終始 温病治療を貫穿しているのを,見ても其の透邪思想を重視しているのが分かる。
雷少逸!时病论"透邪思想浅析 より
※朝は軽く夜になると熱が高くなるのは既に温邪が営血に深く入っている。

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