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新型コロナ 中医診療手册1

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もっとも大切なのは発病の初期に完治さすこと、重くなってから治しても手柄にはならない。

「張伯礼 新型冠状病毒肺炎 中医診療手册」の紹介
 中国中医薬出版社 2020年2月第1版

一、軽型の治療
1. 分期
軽型とは,僅かに微熱や軽い倦怠感等の軽微な症状だけで,肺炎ではないもの。

2. 辨治要点
①外邪は初起には肺衛を侵犯するが,寒熱湿がまだはっきりとしない。だから用薬は軽霊疏透にしなければならない。もし苦寒温燥に偏ると,正気を傷つけることになる。
②此の時は預防を主とし,防治を合せて,病気の進行を防止する。

3. 辨証分型論治
時邪犯表証
臨床表現 微悪寒と発熱,鼻は微塞,咽がやや痛むか痒さを伴い,軽い倦怠感があり,苔薄白く微膩か微黄,脈浮。
病機 疫毒時邪が表を犯し,衛表が失和する。
治則 解表発散,扶正散邪。
処方 葱豉湯合玉屏風散加味
参考用法 葱白一根を切段,豆豉10,生黄芪・炒白朮・防風9,蘇葉・金銀花6,牛蒡子9。

方義
葱豉湯《肘后備急方》,辛温解表の軽剤,通陽発汗の功あり。《医方集解》:“葱は通陽して発汗し,豉は升散して発汗す,邪の初めは表に在り,先ず此れを服して解散するに宜し。”葱白“は能く外内の情に達す”“病の初起で,辨識が難しい際に宜しい”(鄒潤安)。華岫云言わく:“内から温邪が発し,外から新邪が加わる時は,葱豉湯が最も早く,表分を粛清する。”王孟英直言わく “此の湯は温熱病に着手する必須薬である”(《温熱経緯》)。疫毒時邪の初起で寒熱湿が不明の時,此の方は最も便利である。
玉屏風散《世医 得効方》,は補益剤で,益気固表 止汗の功効がある。《古今名医方論》評に曰く:“防風は善く駆風し,黄芪の固表を得れば,外を衛り,白朮を得れば裏を固める。則ち内に拠り所があれば,風邪は去りて復た来らず,当に屏に倚るが如く,宝玉の如し。”葱豉湯の発散解表と玉屏風散の益気固表を合せれば,扶正祛邪、新型冠状病毒肺炎を防治する功となる。

加減用法
①若し発熱が重く、頭脹痛し、咽喉が紅腫疼痛、咳嗽して黄黏痰があり、鼻塞黄涕 等の風熱の象があれば,辛凉剤の銀翹散、桑菊飲加減が宜しい。
②若し悪寒が重く、無汗、頭痛や身痛、鼻塞 流清涕、咳嗽して稀白痰を吐く等の風寒の象があれば,則ち荊防敗毒散、香蘇飲加減が宜しい。

4. 辨病対症治療
(1)低熱(微熱)
微熱とは38℃以下を指す。金銀花、連翹、桑葉、葛根 等の薬物を加えて退熱の力を強める。また列缺、合谷、大椎、太陽、風池 等の手太陰肺経、手陽明大腸経、督脈の穴位を推揉按摩を合わせる。同時に艾灸を足三里に据えて機体の正気を増強し邪を退ける。
(2)胃腸不適
ある患者は早期に腹痛、腹瀉 等の胃腸不適を現わす時がある。此の時には藿香正気散、香蘇飲加減で,祛湿健脾し,同時に合谷、曲池、梁丘、天枢、足三里 等の手陽明大腸経、足陽明胃経の穴位を推揉按摩するとよい。
※葱豉湯と玉屏風散を第一としたのは実にオーソドックスな方法だと思う。
张伯礼 新型冠状病毒肺炎 中医诊疗手册 より

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