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膀胱の気化とは何か?(2)

2 気化の概念
気化とは気の運動と変化を指す。人体にありては“気化”とは精、気、血、津液の相互転化のことである。
膀胱は寒水の府,水液が聚集する部位である。膀胱とは地上にありては水で,陰に属す。これが熱量を吸収すると,水は水蒸気に変り,蒸化と云う。
膀胱の気化によって出る物質は陽に属するが、膀胱には水を変じて雲と成すというような大きな能力は無い,その為には他の臓腑の陽気を借りなければならない。

3 気化の動力
3.1 陽気からの提供
気化のための第一の火は,命門の火である。
次いで第二の火は,三焦の相火である。
清・黄元御の《四聖心源》卷二・六気解には“暑とは,少陽相火の化す所也。天に在りては暑,地に在りては火,人に在りては三焦なり。”
この句は,三焦が相火を主ることを説明している。
又“三焦の火は,太陽膀胱経に随って下行し,水蔵を温める”,“少陽の火が降り,水が此の火を得れば,通調する,故に三焦は独り水道を主る。”
これは三焦の火が膀胱の水液の気化に影響していることを説明している。
この外にも,《霊枢·本輸》で“三焦は,膀胱に入絡し,下焦に約す,実すれば則ち閉癃となり,虚すれば則ち遺溺となる。相火が下蟄すれば,水蔵は温暖となり水府は清利し,則ち出でても遺溺には至らず,蔵されても閉癃には至らず,水道が調う。水を善く蔵することが出来るのは,三焦の火が腎蔵に秘されているからである。此の火が一たび泄れて,膀胱に陥ちれば,実となりて下熱のため閉癃となり,虚すれば下寒のため遺溺となる。”
更に第三の火は,少陰君火である。
足の太陽膀胱経は一身の表を主り,膀胱に属し腎を絡う。
其れは手の太陽小腸経と同気相求め,心は小腸と相い表裏し,心の陽は経絡を通して膀胱の気化を助ける。
火は君相に分けられ,君火と相火である。君火は心と小腸より来る。相火は心包と三焦より来る。
最后に,督脈は諸陽を総督す。督脈と足の太陽膀胱経は并行し,大椎穴と百会穴は何度も足の太陽膀胱経と交わる。ゆえに督脈の陽は,足の太陽膀胱経を通して,膀胱の気化を助ける。
膀胱気化 より

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