« 膀胱の気化とは何か?(5) | Main | 周易と中医学1 »

東洋医学とフラクタル

1996.10.07 NHK教育TV「未来潮流」で「フラクタルが新しい世界を開く、複雑系を解く考え方」という2時間番組が放送されました。以下の文章は感激してその翌日に書き、niftyの漢方フォーラムへ投稿したものです。

初めの内は何を言わんとしているのか理解できなかったのですが、その内にこりゃ大変だ、大変だ。うん、その通りだ、その通りだと他の人にも是非見て貰いたいと思い始めました。いずれ再放送があるかと思いますから、その時には是非とも見て下さい。

フラクタルとは何とかの数式〔Z=Zの2乗+C〕とかいうのから始まるのですが難しい事は抜きにして結論は、自然界の具象世界は複雑多様に見えるけれども突き詰めていくと同一性・相似性の繰り返しから成り立っている一面がある、と言うことでした。
カオスとか混沌とかの予測の出来ないランダム性と、規則正しい同一性の繰り返しとの中間にあるのが此の世界である、と言うのです。
即ち、規則正しい同一性に「1/fゆらぎ」が与えられて宇宙が成立したと考えられ、予測できる部分と予測できない部分があるところに無限性がある、とのことでした。
このことは直ぐに私に東洋医学の陰陽五行説を連想させました。大宇宙の中の小宇宙としての人体、その双方にある陰陽・五行という規則性と必ずしも一致しない相違、この小から大へと連なり大から小へと帰結する不可思議さから生まれたのが東洋の医学や宗教ではなかろうかと思ったのです。
フラクタル理論が注目を浴びるようになったのはコンピューターで複雑な計算が短時間で出来るようになったからで、まさに今日的な話題です。

フラクタル思考は更に形の世界から時間の世界へも広げられると、宇宙誕生X億年の歴史が人体でも胎児の姿で再現されているという思想にもなります。
コンピューター操作で、規則性に「1/fゆらぎ」を与えると唐草模様が出来たり卍や巴模様が出来たりと、東洋思想の好きな人にはたまらない興奮を与えます。要素還元型の統一化によって陰陽五行説が出来たことは予想に難くないことです。はからずも今日的なフラクタル理論によって漢方医学の進歩性が証明される事になったので私は心の中で喝采を叫びました。東洋医学愛好の皆様に是非とも見て戴きたく拙い紹介をさせて頂きました。
※“易”と漢方の関係を説明するのと似ています。

|

« 膀胱の気化とは何か?(5) | Main | 周易と中医学1 »

理論」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 膀胱の気化とは何か?(5) | Main | 周易と中医学1 »