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一気周流による治験

西安市中医医院の楊震中医師は今度の新冠肺炎で防治組専家顧問を勤め、一気周流学説・相火気機学説を応用して恢復段階において一定の成果を挙げた。
恢復段階で困難なのは,症状が完全には消失せず,肺部影像に炎症が残る場合である。この段階に至っても,臓腑功能が失調したままであるのは,一気周流が阻滞して,“鬱”となっているからである。

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すっきり回復しない新型コロナ

新型コロナが「スーパー抗原」の可能性、一部が細菌毒素に酷似」に次のように報告されています。
新型コロナに感染した子ども(21歳未満)の16〜45%は無症状とも言われる一方で、「小児多臓器炎症症候群(MIS-C)」と呼ばれる重篤な疾患を発症(発熱、発疹、「虫垂炎と間違われるほど」の激しい腹痛、下痢、嘔吐)することがある。
これは咳・体の痛み・鼻水といった、典型的な新型コロナ感染症の症状が現れてから数週間後に発症する。また無症状感染後に発症する場合もあるという。
その原因として考えられる事の一つに、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、気管からいなくなった後でも、消化器系で複製を続けることがある(ウイルスが便の中に最大1カ月潜んでいる)。特に子どもの場合はその傾向が顕著だ。これは、COVID-19が単なる呼吸器系疾患ではないことを示している。(以上引用)

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周易と子午流注

(『周易と中医学』p186)
子午流注は針灸の時間医学療法の中の古典的な針法である。その特色は十二経脈の経気の盛衰開合の時機により取穴することにある。その方法として天干地支を用いて推算を行なう。
子午流注の原理は、人体の十二経の気血の盛衰変化が昼夜の陰陽二気の消長変化の法則に従うところにある。
すなわち、夜半は子時であり.子は至陰、陰が極まり一陽が生じ、子時には気が昇る。早朝は卯時で、陰は次第に減り、陽が増す。日中は午時、午時は至陽、陽が極まり一陰が生じ、午時には気が降りる。夕方は酉時、陽が減り陰が増す。陰陽の消長盛衰の変化は『周易』の精髄である。

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周易と気功

(『周易と中医学』p165)
『周易』は人と天地盈虚の関係を重視する。緊辞伝に「法象は天地より大なるは莫ナく、変通は四時より大なるは莫ナし」、また剥卦の象伝に「君子の消息盈虚を尚ぶは天の行なればなり」と記し、後世の気功の時に応じるという理論の源泉となった。
『霊枢』五十営篇では、人体の気が二十八脈※をめぐることと、太陽が二十八宿(図)をめぐることが対応するという事実を通して、人体というミクロコスモスの気血の運行がマクロコスモスの太陽の運行と符合すると述べる。すなわち、一つの生物体は孤立して存在するのではなく、日月天体の運行と密接に関連するとし、気功バイオリズムの理論的基礎となった。中国の気功学派は『周易』の「盈虚消息」と『内経』の天地人相応の考え方の影響を受けて、各種の功法と時間方位の関係を重視した。

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周易と運気学説

(『周易と中医学』p153)
運気学説は『内経』の運気七篇大論、すなわちり『素問』の第六十六篇以下にあり、自然界の気候変化やその生物や病気に与える影響を研究するものである。そこには天文学・気象学・物候学・暦法・術数など多くの学問の内容が含まれる。
五運六気の甲子周期表は天干地支の排列により作られる。天干は六周、地支は五周する。『素問』天元紀大論篇は「天は六を以て節を為し、地は五を以て節を為す」という。「易経」は六十四卦で万象を網羅し『内経』の運気は甲子表で六十年の気象を区別する

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周易と中医学17

(『周易と中医学』p148)
『周易』と弁証論治
(1)易理と弁証
中医臓腑弁証では、疾病の定性・定位は症状の陰陽の偏りによって決まる。例えば心気虚・心陽虚・心陽欲脱は心陽が足りない点で共通するが、陽虚の程度が異なるため異なる段階的病理を呈する。弁証論治が異なる段階的病理、すなわち「証」の異いにより治療を行なうところに、中医論治の優越性が示される。
また中医弁証において陰陽の量を判定することが、疾病の性質を判断する上で、決定的な意義を持つ。これは『周易』の八卦が陰陽の爻の数により、卦の陰陽の性質を決定するのと同じである。

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周易と中医学16

(『周易と中医学』p144)
『周易』と脈象
中医の脈象と『周易』の卦象には相通ずる点が多い。浮中沈の三候では沈から浮までの脈勢の変化は『周易』の卦爻の陰陽盛衰の変化に一致する。
浮・数・有力は陽に属すので陽爻(一)、沈・遅・無力は陰に属すので陰爻(——)とする。こうして下から上へと三爻をならべ卦を作り、次にその卦象により疾病の部位・性質を分析する。

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周易と中医学15

(『周易と中医学』p141)
『周易』と交感理論
『周易』は陰陽相交・水火既済をきわめで重視する。例えば、既済卦☵/☲は水火相済、未済卦☲/☵は離坎未交、泰卦☷/☰は陰陽相交、否卦☰/☷は陰陽不交を表す。
『周易』の交感理論は中医学の心腎相交理論の淵源であり、心腎相交は五臓相関理論の重要な部分である。

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周易と中医学14

(『周易と中医学』p127)
『周易』と平衡観
例えば、既済卦☵/☲の水火互制、泰☷/☰・否卦☰/☷の乾坤交感などは制約的平衡の萌芽である。
自然界に自己調整機能があるように、生物にもその機能は備わり、人体の自己調整能力は驚くべきほどである。
人体の平衡状態の保持は臓腑の相関理論、臓象理論、気機の昇降出入、臓気間の生・克・乗・侮の関係、さらに、経絡間の気血量の調節を通じて実現される。※

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周易と中医学13

(『周易と中医学』p124)
『周易』と五行学説
五行の記載は『尚書』洪範に初めてみえる。
『周易』では五行の主要元素一一水・火などの萌芽がみられるだけだが、『尚書』洪範は「一に曰く水、二に曰く火、三に曰く木、四に曰く金、五に曰く土。水は曰ココに潤下し、火は曰に炎上し、木は曰に曲直し、金は曰に従革し、土は爰ココに稼穡(種まきと収穫)す。潤下は鹹を作し、炎上は苦を作し、曲直は酸を作し、従革は辛を作し、稼穡は甘を作す」と記述し、この五行の記載は十全である。

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周易と中医学12

(『周易と中医学』p122)
『周易』の弁証法思想と『内経』
(1)変化・運動・発展
『素問』六徴旨大論篇はさらに、「昇降相因りて変を作す」「気の昇降は天地の更用なり」「出入が廃れれば神機は壊滅し、昇降が息ヤめば気は危くなる。そこで出入がなければ、生長壮老已は無く、昇降がなければ、生長化収蔵は無い。こうして昇降出入は、形体が無ければ存在しない。形体は生化の宇イエであり、形体が散じ、分解したら生化はやむ。そこで、形体のあるもので、出入しないものは無く、昇降しないものは無い」と述べる。この理論は中医気機昇降学説の核心である。

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周易と中医学11

(『周易と中医学』p118)
『周易』の宇宙物質観と『内経』
神学の盛んな殷周王朝にあって、「易経」が「乾、元」「坤、元」の唯物観点を持ち出したことは、特記に値する。最も早い時期の素朴な物質意識の芽ばえは、「易経」の八卦であり、八卦は天地風雷水火山沢の八種の物質のシンボルである。

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周易と中医学10

(『周易と中医学』p115)
「天五は土」「脾は土臓」
五は河図の母数、土は万物の母であり、成数はこれを基にして派生する。
五は中央に位置し、坤卦を象り、土に属す。※1
土は長夏に当たり万物の長養を主る。
『周易』説卦伝に、「坤なる者は地なり、万物皆養を致す」「坤は以て之を蔵す」とあり、『周易』坤卦彖伝に、「至れるかな坤元、万物は資トりて生ず。乃ち順シタガいて天を承ウく。坤は厚くして物を載せ、徳は无疆※2に合う」という。
坤は脾に当たり、脾は万物の生育化成の源である。

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周易と中医学9

(『周易と中医学』p114)
「地四は金」「肺は金臓」
河図の第四数は終数であり、万物に始まりがあれば終りがあり、生長があれば収粛があることを象徴する。
四は兌卦、西方に位置する。
『周易」説卦伝の「兌は以て之を説ヨロコばす」は、万物が成熟することをいう。
兌卦は沢を表し、大地を潤す。※

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周易と中医学8

(『周易と中医学』p113)
「天三は木J「肝は風臓」
河図の第三数は木、木は新生を表し、万物の胎動、生命の始まりを象徴する。
『周易』の八卦では、震卦を春に当て、方位を東とする。※1
震は雷に属し、『周易』説卦伝に、「雷は以て之を動かす」「万物は震より出づ、震は東方なり」「震は雷なり」とある。
人体の肝は木に属し、風雷の性を持ち、肝は昇発を主る。

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周易と中医学7

(『周易と中医学』p111)
「地二は火」「心は火臓」
河図の第二の数は火である。火は正南に位置し、離卦に属す。※
火は日、陽気を象徴し、水のエネルギー源となる。
水火があって、初めて陰陽が気化し、万物が成長する。そこで火は温・熱・陽性を代表する。
火気は心につながり、人体の心火は離卦に当たる。
火は土を生じ、脾は土に当たり、そこで心と脾は密接に関係する。
『尚書』洪範に「火は曰ココに炎上す」とあり、火は常に消散しやすい。
人体の火には、心火(君火)の他、命門の相火、肝腎の竜雷の火などがある。君火・相火はともに、内におさまることをよしとし、浮き立つのをきらう。
※☲(離 リ)火 心

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周易と中医学6

(『周易と中医学』p110)
「天ーは水」「腎は水臓」
河図の生数「一」は「水」、水は至陰、生命の源、万物の祖である。
そこで水は天の始数となり、腎水は北に位置し炊卦に属す。
腎水は純陰ではなく、一つの陽爻が二つの陰爻の間にあり、二つの真水に一つの真火を含むため、大切な腎陽は消散することはない。※1

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周易と中医学5

ここまで「太極→両儀→四象→八卦→六十四卦」と進んできたが、これら伏羲の思考の起源になるのが「河図=十数図」「洛書=九数図」という数字図象である。

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周易と中医学4

(『周易と中医学』p99)
人体八卦全息観
「生物全息律」は、1980年、張穎清氏が唱えた理論である(『潜科学』1980-2) 。
「生物全息律」とは、生物のいかなる微小部分にも、その生体の全体が投影され、一部分は全体の縮図であるとする※1。事物の全体と部分の間には全息的な関係がみられるのである。
1982年、葉眺新氏もまた、「自然全息」理論を出し、宇宙・自然界のあらゆるところに全息律※2 が存在すると述べる。

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周易と中医学3

(『周易と中医学』p98)
八卦気と人体臓気

☰(乾ケン)天 脳
☱(兌 ダ)沢 肺
☲(離 リ)火 心
☳(震シン)雷 胆・肝
☴(巽ソン)風 肝
☵(坎カン)水 腎
☶(艮ゴン)山 脾
☷(坤コン)地 脾・胃・大腸・小腸

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周易と中医学2

(ウィキペディア)古代における占いは現代にしばしば見られる軽さとは大いに趣きを異にし、共同体の存亡に関わる極めて重要かつ真剣な課題の解決法であり、占師は政治の舞台で命がけの責任を背負わされることもあった。
古来の伝承によれば、庖犧(伏羲)が天地自然の造型を観察して卦を作り、神明の徳に通じ、万物の姿を類型化し、まず八卦を作り、さらにそれを重ねて六十四卦とした。生成論によれば、太極→両儀→四象→八卦と進み、先天八卦は「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」の文字が当てられる。

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周易と中医学1

この度、『周易と中医学』楊 力著 医道の日本社刊 2005年(オンデマンド版)を入手した。企画した宮下 功氏は「刊行にあたって」次のように述べている。
「中国では易と中医学との関係が深く、より詳しく研究されているにもかかわらず、日本においては、中医学と易学との結びつきに関する本に未だ出会っておらず、この中医基礎の原点とも思えるものとの出会いに感動を禁じ得なかった。」

(p41)『周易』は八種の自然物が宇宙を構成するという観点に立つ。八卦が象徴する天、地、雷、風、水、火、山、沢のうち、水と火を万物の源、陰陽の基とし、風と雷がそれを動かし、山と沢が形を作ると考える。山沢があって初めて生物が生まれ生命が育ち、そして人類が誕生する。

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