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周易と中医学2

(ウィキペディア)古代における占いは現代にしばしば見られる軽さとは大いに趣きを異にし、共同体の存亡に関わる極めて重要かつ真剣な課題の解決法であり、占師は政治の舞台で命がけの責任を背負わされることもあった。
古来の伝承によれば、庖犧(伏羲)が天地自然の造型を観察して卦を作り、神明の徳に通じ、万物の姿を類型化し、まず八卦を作り、さらにそれを重ねて六十四卦とした。生成論によれば、太極→両儀→四象→八卦と進み、先天八卦は「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」の文字が当てられる。

(『周易と中医学』p41)八卦のうち、乾・坤の天地二卦は万物の母であり、万物は天地宇宙の間に生まれる。『周易』序卦伝に「天地有りて然る後に万物生ず」とあり、八卦は空虚なものではなく実質を伴うものであり、弁証的な考え方を持った構造といえる。
『周易』乾卦卦辞の「乾は元なり」とは、乾卦は純陽で、その性が至健至剛であることをいい、その象伝に「大いなるかな乾元、万物資トりて始む。乃スナワち天を統スぶ」とある。坤卦卦辞の「坤は元なり」とは坤卦が純陰で至柔至順であることをいい、その象伝に「至れるかな坤元、万物資トりて始む。乃スナワち天に順承す」とある。
『周易』は特に乾元を重視し、乾元を自然界万物の始動力とし、乾元が動けば天地,日月も動き、しかも乾元は永遠に運動し続け、この運動が万物の発生と発展に影響を与えるとする。‥‥とは天を指し、自然界宇宙万物の運動の無形の動力をいい、‥‥とは『周易』が強調する元気の動力作用を指し、気一元論の源泉となるものであり、

(p42)の体は広く厚く、万物をすべて載せ、坤は乾と交わり、陰が陽の助けを得て、万物を生ずるのである。これは『内経』の「陰陽は天地の道なり、万物の綱紀、変化の父母、生殺の本始、神明の府なり」の記述と一致する。『内経』の基本理論は『周易』に発するものだといえる。

※「易」といえば「易占い」の事かと軽視しないで欲しい。『史記』には「孔子は晩年易を愛読し、‥‥易を読んで竹簡のとじひもが三度も切れてしまった」と書かれており、「韋編三絶」の故事として名高い。

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