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周易と中医学13

(『周易と中医学』p124)
『周易』と五行学説
五行の記載は『尚書』洪範に初めてみえる。
『周易』では五行の主要元素一一水・火などの萌芽がみられるだけだが、『尚書』洪範は「一に曰く水、二に曰く火、三に曰く木、四に曰く金、五に曰く土。水は曰ココに潤下し、火は曰に炎上し、木は曰に曲直し、金は曰に従革し、土は爰ココに稼穡(種まきと収穫)す。潤下は鹹を作し、炎上は苦を作し、曲直は酸を作し、従革は辛を作し、稼穡は甘を作す」と記述し、この五行の記載は十全である。

五行学説は春秋時代ではまだ抽象的な哲学の概念であったが、『内経』は当時にあって『周易』『春秋左氏伝』『尚書』洪範の影響を受けながら、五行学説を哲学概念から中医学の領域に取り込み、宇宙唯物観の土台の上に、五行の帰属を借り、中医学の臓腑経絡・病理・生理と関係づけ、五行相生相剋理論を人体内外の環境の平衡保持に応用した。
中医学は特に五行学説と陰陽学説を結びつけて中医理論を説明する。中医学の五行概念は既に原初的な五行概念とは本質的に異なり、より昇華されて、哲学と自然科学が融合したものとなっている。

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