« 周易と中医学15 | Main | 周易と中医学17 »

周易と中医学16

(『周易と中医学』p144)
『周易』と脈象
中医の脈象と『周易』の卦象には相通ずる点が多い。浮中沈の三候では沈から浮までの脈勢の変化は『周易』の卦爻の陰陽盛衰の変化に一致する。
浮・数・有力は陽に属すので陽爻(一)、沈・遅・無力は陰に属すので陰爻(——)とする。こうして下から上へと三爻をならべ卦を作り、次にその卦象により疾病の部位・性質を分析する。

Photo_20201017101501
具体例を示すと、脈を診て沈・数・無力の脈象が得られた場合、沈は陰であり初爻は陰爻(——)となり、数は陽で中爻は陽爻(一)、無力は陰で上爻は陰爻(——)、 従って卦は坎卦()となる。坎は水を象り、性は寒、腎に属すので、病位はから、病性はから分析を進めればよい。
また脈象が沈・遅・無力であれば、沈・遅・無力は陰に属すので、三爻が陰爻(——)、卦は坤卦()となり、病位は、病性は湿から考えればよい。
『周易』の八卦には陰陽の情報が蓄えられ、事物の陰陽・剛柔の性質は八卦の中に内蔵される。そこで脈象から卦を割り出せば病理の情報が得られるのである。

|

« 周易と中医学15 | Main | 周易と中医学17 »

古典」カテゴリの記事

理論」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 周易と中医学15 | Main | 周易と中医学17 »