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一気周流による治験

西安市中医医院の楊震中医師は今度の新冠肺炎で防治組専家顧問を勤め、一気周流学説・相火気機学説を応用して恢復段階において一定の成果を挙げた。
恢復段階で困難なのは,症状が完全には消失せず,肺部影像に炎症が残る場合である。この段階に至っても,臓腑功能が失調したままであるのは,一気周流が阻滞して,“鬱”となっているからである。

①肝気鬱結。肝脾が升らず,中気不足のため,土は化湿せず,情緒鬱悶、食欲不振、疲倦乏力となるのは,正気虚弱であり,免疫力が低下する;
②肺気不宣。肺胃が降らず,痰湿が阻肺し,湿瘀が阻絡すれば,咳嗽し、排痰不利から、呼吸困難となるや,患者はこの濁邪を祛り難く,病理産物は蓄積するばかりとなる。
この病機の鍵は肺胃不降、肝脾不升、痰湿瘀阻であることより,気機鬱滞、痰湿瘀阻と辨証される。

黄元御の“黄芽湯(人参、干姜、甘草、茯苓)”にて崇陽培土して,中気を建て,左から肝脾を升げる“達鬱湯(桂枝、鼈甲、甘草、茯苓、干姜、砂仁)”と,右から肺胃を降す“下気湯(甘草、半夏、茯苓、杏仁、貝母、五味子、芍薬、橘皮)”を結合して,“宣肺達鬱湯”を創製して治療に当たった。この処方は清降肺胃、升達肝脾、宣通気機、培土生金の功がある。
ここで注目すべきは“通陽は温めるためではなく,鬱滞を解くため”である。本病の病機の鍵は“鬱”であるので,左から肝脾を升げて,疏達肝木、健脾培土により,鬱熱相火を解除し;右から肺胃を降し,宣肺化痰、和胃降逆により,痰熱相火を解決しようとする;“宣肺達鬱湯”は清降肺胃、升達肝脾、宣通気機を通して,陽気を通し,人体の正気を恢復させ,気機を条達し、一気を周流させれば,陰平陽秘となり,もはや邪は内存しえなくなる。
これにて 乏力、胸悶、心煩憂慮、咳嗽、食欲不振、咯痰、舌苔白膩 等の症は無くなり,肺炎や肺繊維化を防ぐことができる。
从“一气周流”理论辨治新冠肺炎恢复阶段 より

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