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周易と中医学12

(『周易と中医学』p122)
『周易』の弁証法思想と『内経』
(1)変化・運動・発展
『素問』六徴旨大論篇はさらに、「昇降相因りて変を作す」「気の昇降は天地の更用なり」「出入が廃れれば神機は壊滅し、昇降が息ヤめば気は危くなる。そこで出入がなければ、生長壮老已は無く、昇降がなければ、生長化収蔵は無い。こうして昇降出入は、形体が無ければ存在しない。形体は生化の宇イエであり、形体が散じ、分解したら生化はやむ。そこで、形体のあるもので、出入しないものは無く、昇降しないものは無い」と述べる。この理論は中医気機昇降学説の核心である。

(2)『周易』の対立統一観と『内経』
『周易』の否卦象伝の「内陰にして外陽なり、内柔にして外剛なり」の言や、坎卦☵/☵と離卦☲/☲の陰中含陽、陽中含陰、泰卦の乾下坤上☷/☰と否卦の☰/☷乾坤転化と陰陽相交、剥卦☶/☷と復卦☷/☳の物極必反などは皆、『周易』の対立統一説を説明するに足るものである。

『内経』は『周易』と当時流行の陰陽学説および陰陽対立統一観を採り入れて、これらを医学に応用し、中医陰陽学説を創り上げた。中医陰陽学説は中医学理論の大綱であり、中医学での生理・病理・治法・治則・方剤等の面において、実践的な指針となっている。『素問』陰陽応象大論篇の「陰陽は天地の道なり。万物の網紀、変化の父母、生殺の本始、神明の府なり。治病は必ず本を求む」は、陰陽の中医学における地位をよく示している。

中医学は陰陽学説によって、人体のメカニズムを説明し、人体の生理功能や病理変化を明らかにする。「陰が勝ては陽が病み、陽が勝てば陰が病む。陽が勝てば熱、陰が勝てば寒」「重寒は熱、重熱は寒」「重陰は必ず陽、重陽は必ず陰」(以上『素問』陰賜応象大論篇)は皆、陰陽の相互関係と転化を概括している。

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