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《臓腑虚実標本用薬式》3

升降浮沈
李杲説;薬には升降浮沈化,生長収蔵成があり,以って四時に配す。
春升夏浮,秋収冬蔵,土は中に居りて化をなす。
味薄き者は升りて生ず,気薄き者は降りて収める,気厚き者は浮きて長ず,味厚き者は沈んで蔵す,気味平なる者は化成す。
但し辛、甘、温、熱及び気味の薄き者を以って補うと言うのは,即ち春夏の升浮を助けることで,それは便ち秋冬収蔵の薬を瀉すことである。人身に在りては,肝心が是れなり。
但し酸、苦、咸、寒及び気味の厚き者を以って補うと言うのは,即ち秋冬の降沈を助けることで,それは便ち春夏生長の薬を瀉すことである。人身に在りては,肺腎が是れなり。
淡味の薬で,滲は升,泄は降,諸薬を佐使する者也。
用薬において,此れに従えば升,此れに逆えば死,たとえ死なずとも,亦危うき範囲なり。

王好古の約:升ってから降るには,仰向くことを知らなければならず,沈んでから浮くには,載せることを知らなければならない。辛散といっても,行くところは横です;甘緩といっても,行くところは上です;苦泄といっても,行くところは下です;酸収といっても,其れは,睦縮のこと;咸軟といっても,其の性は舒で,其れぞれ違います。鼓掌して声と成り,沃火が佛と成り,二物が相い和して,其の変じたものが用いられるのです。本草では淡味、凉気を云わないのは、缺文です。
味薄き者は升:甘平、辛平、辛微温、微苦平の薬が是れ也。
気薄き者は降:甘寒、甘凉、甘淡寒凉、酸温、酸平、咸平の薬が是れ也。
気厚き者は浮:甘熱、辛熱の薬が是れ也。
味厚き者は沈:苦寒、咸寒の薬が是れ也。
気味平の者は,四気四味を兼ねる;甘平、甘温、甘凉、甘辛平、甘微苦平の薬也。

李時珍の説;酸咸に升無し,甘辛に降無し,寒に浮無し,熱に沈無し,其の性はかくの如し。
升のものでも咸寒を引とすれば,則ち沈となり下焦に直達する;沈のものでも酒を引とすれば,則ち浮いて巓頂に上る,此れが窺い知ることの出来ない天地の謎にして造化の権は,此れに止まらない。一物の中にも,根升梢降,生升熟降がある,是の升降は物にも亦人にも在ること也。
脏腑虚实标本用药式 より

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