書籍・雑誌

止嗽散(《医学心悟》)

[組成] 荊芥・桔梗・紫菀・百部・白前10 陳皮・甘草6
[用法] 水煎服。
[主治] 風邪犯肺,肺失宣降,咳嗽,咯痰不爽,或いは微に有悪寒発熱,苔薄白,脈浮緩。

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玉屏風散(《丹渓心法》)

[組成] 黄芪10 白朮20 防風10
[用法] 水煎,温服。
[主治] 表虚自汗,風邪に感じ易い虚人に。

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葛根湯(《傷寒論》)

[組成] 葛根40 麻黄・桂枝・白芍・炙甘草10 生姜15 大棗12枚
[用法] 水煎,温服,覆取微汗。
[主治]
1.太陽病,項背強ばり几几,無汗悪風。
2.太陽と陽明合病は,必ず下痢をする。
3.太陽病,無汗なのに小便が反って少ない,気上りて胸を衝き,口噤して語るを得ず,剛痙を作さんと欲す。

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半夏厚朴湯(《金匱要略》)

[組成] 半夏・厚朴15 茯苓20 生姜25 蘇葉10g
[用法] 水煎,去渣,分4次服,1日量。
[主治] 気結による津凝が,三焦を阻止し,咽中に物ありて阻むが如く,吐けども出ず,咽めども下らず;或いは胸満喘急し;或いは咳し; 或いは嘔き;或いは胸脇が痛み,苔白膩,脈弦緩,或いは弦滑。

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大量の輸液は

週刊現代 2017年3月18日号 の記事、三浦綾子の「家族を見送るということ」の中に、日野原重明 医師の語る「やってはいけない三つのこと」に 胃瘻・気管切開・過剰な輸液 が挙げられており、「輸液は細胞を溺死させるようなもの、痰は増えるし、苦しませるだけ」という部分があります。
ここを読んだ時、以前に書いた「輸液後の湿証の治療」というのを思い出しました。
そこには「大量の輸液によって脾胃の運化機能が失調し、湿邪が阻滞した事によって栄養分を吸収できず、水湿を内生した」という具体例などが紹介されています。
湿の停滞は、舌の白苔が厚くなっている事から分かりますから素人にも判断が出来ます。

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桑菊飲(《温病条辨》)

[組成] 菊花12 桑葉・連翹・薄荷・桔梗・杏仁9 甘草3 芦根(葦根)15
[用法] 水煎服。
[主治] 風温の初起,咳嗽,身に微熱,口微渇,苔薄白,脈浮数。
[証析] 咳が本方の主証,病位は肺に在る;兼ねて身熱と口渇,病性は熱;咳と微熱、微渇、苔白、脈浮が并見される,病因は風熱犯肺。
風熱犯肺,肺失宣降,鬱結化熱,故に咳嗽、身熱、口渇などの諸症を現す。
[病機] 風熱犯肺,肺失宣降。
[治法] 辛凉解表,宣肺止咳法。
[方義] 温邪犯肺して咳嗽、口渇なら,法は当に辛凉解表,疏散風熱すべし;宣降肺気,調理功能;生津止渇,補充津液。
病因が消除され,肺功が恢復し,津液が無虧なら,諸症は自ら愈える。
本方は辛凉解表の軽剤に属し,風温初起の立法である。
方中の桑葉は清宣肺気,菊花は疏散風熱,二薬は軽清霊動にして,上焦に直走し以って病因を消除する,故に主薬である;配伍の連翹、薄荷は辛凉解表,主薬を助けて宣散風熱;桔梗、杏仁は一宣一降,肺気宣降を恢復する時の定法なり; 微渇は津液が微かに損傷されているから,故に佐薬の芦根(葦根)、甘草は清熱生津,諸薬が合用し,能く辛凉解表,宣肺止咳の功効を呈す。
若し二三日后,気粗くして喘に似れば,是れ気分熱勢が漸盛するもの。
石膏、知母を加えて清泄気熱;舌絳、暮熱,は邪初めて入営の象,水牛角、玄参を加えて清営凉血,仍お原方を用いて清宣肺衛,透熱転気;熱入血分なら,耗血動血を恐れて,直ちに凉血散血のために,宜しく薄荷、葦根を去り、生地黄、牡丹皮、麦冬、玉竹を加えて凉血養陰;熱毒壅肺には,宜しく解毒作用を増強のために,黄芩の類を加えて清熱解毒;口渇津傷すれば,天花粉を加えて生津,これらは温病の衛気営血の伝変規律と加減規律である。
[応用] 本方は温病初起に用いるのみならず,亦"秋燥に感じて咳する者"をも治す。
此れは即ち葉氏の所謂"温は上より受け,燥は上より傷る,理は亦相等しい,均しく是れ肺気受病"の理なり。
故に干咳無痰の燥咳に対しても,亦使用できる。
辛凉解表法の選方2首について:
銀翹散は温病初起を治す代表方である。
解表の方にして清熱解毒の金銀花、連翹が主である,温病は消除病因を最重要とすべき事を提示しているのが,最大特徴である。
桑菊飲は咳が主症で,全方は開宣肺衛を着眼とする。
   『中医治法與方剤』(陳潮祖)より
※麻杏甘石湯は風寒の邪が肺に陥って気分証となったものゆえ温散から離れられず、桑菊飲は温邪が肺を犯しただけで邪はまだ肺衛に止まっているので凉散となる。気分熱勢が漸盛となればここで初めて石膏・知母を加える。

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銀翹散(《温病条辨》)

[組成] 金銀花・連翹・鮮葦根30 荊芥穂・薄荷・苦桔梗・牛蒡子18 淡豆豉15 竹葉12 甘草9
[用法] 作散,毎服30g;作湯,剤量酌減,水煎数沸,日服4次。
[主治] 温病の初起で,熱のみで不悪寒か,或いは微悪寒,頭痛,口渇,咽痛,舌尖紅,苔薄白或薄黄,脈浮数。
[証析] 肺の位置は最も高きにありて鼻に開竅し,外では皮毛と合さり衛気と相通ずる,故に一身の表を主る。
温邪が鼻より入り,肺を上犯すると,病因は熱なので,外証は但だ熱して不寒;肺気は被鬱され,宣発するべき衛気が達表できないと,微に悪寒を覚える;肺気が被鬱すれば,肺機能は障碍され,咳嗽を呈する; 頭痛は熱蒸が上ったためで,口渇は津液が微損した証候である。
喉は肺系の組成部分だから,風熱が襲肺すれば,津気不利となり,肺系は阻まれ,咽喉が疼痛する;熱が上焦にある故に舌尖は紅く;温病の初起なる故に舌苔は薄黄,脈象浮数である。
綜合すれば,此の証は寒熱咳嗽あるゆえに病が肺衛に在ると知れる;其の熱多寒少に因って病性は熱に属すと知れる;口渇あるに因って津液が微かに損傷を受けていると知れる。
審証求因すれば,此れは温邪上受すなわち,邪は肺衛に在る。
[病機] 上焦の風熱。
[治法] 辛凉解表法。
[方義] 温病初起で,邪が肺衛に在れば,法は疏散風熱するに宜し,清宣肺気されれば,肺衛は宣発して粛降を恢復するはずである。
本方は辛凉で解表し,軽清で宣達する,最も温病初起に宜し。
方中の金銀花、連翹は辛凉解表,清熱解毒の力が比較的に強いので,用量は重くしてある,重点は致病原因の消除にある,為に本方の主薬なり。
配伍の荊芥、薄荷、淡豆豉は宣発衛気,散熱出表; 桔梗、牛蒡子は開泄肺気,清利咽喉,主薬を協助して肺衛宣降を恢復する効能がある。
芦根、竹葉、甘草は清熱生津して,清熱の力量を増強し,また受損した陰津を補充する。
呉鞠通は此の方は"純然として上焦を清粛し,中下を犯さず,開門揖盗(戸を開けて盗賊を招き入れる)の弊は無く,軽きは以って実を去る事が出来る"と解説している。
此の方を学習するにあたり注意すべき四点:
①病機とは病因、病位、病性の三方面を包括するゆえ,治法もまた消除病因,調理功能,通調気血津液の三方面を包括していなければならない。
此の方が用いている金銀花、連翹は病因を消除し,桔梗、牛蒡子は肺機能を調理し,荊芥、薄荷は衛気を宣発し,芦根、竹葉は清熱と生津を,至れり尽せりで,構成は完全です。
②表証の初起なら,本来は解表をしなければならないのだが,此の方は荊芥、薄荷を主としないで銀翹を主としているのは,消除病因を温病治療の重点としているからである。
③用いている薬物はみな清軽の品なのは,呉氏が云うところの"上焦を治すは羽の如し,軽きに非ざれば挙らず"の用薬原則を実行しているからです。
④所用の薬物は久煮に耐えず,故に煎じて数沸すれば止めよ。
[応用]
1.本方の使用には,温邪を上に受け,それが先ず肺を犯し,発熱悪寒し,熱重く寒軽く,口渇して脈数なるを辨証の要点とする。
2.流感、麻疹、流脳、乙脳〈軽型)等の熱病初期で,上の如き証を現す者は,みな本方を基礎とし加減治療をする,但し注意しなければならないのは只 純熱で無湿の表熱証に用いること,若し湿熱があれば,本方ではない。
[加減] 以下の六方はみな《温病条辨》に出てくるが,前四方の方名は長過ぎるので,今は其の主要作用から方名を定めた。
1,銀翹宣湿湯
連翹・金銀花・葦根30 桔梗・竹葉・荊芥穂・杏仁12 薄荷・淡豆豉15 滑石18 甘草9,水煎服。
肺が暑邪を受け,舌白口渇,無汗なるを治す。
辛凉解表と、宣肺利湿の効能がある。
気分に夾湿の加減法である。
2,銀翹清気湯
金銀花・連翹・芦根(葦根)30 桔梗・薄荷・竹葉・淡豆豉・杏仁・黄芩12 石膏24 甘草10,水煎服。
肺が暑熱を受け,舌白、口渇、有汗,或いは大汗止らざるを治す。
清宣肺熱の効能が有る。
気分熱盛の加減法である。
3,銀翹透疹湯
金銀花・連翹・玄参・葦根30 桔梗・薄荷・竹葉・荊芥穂・細生地12 牛蒡子18 大青葉・牡丹皮・甘草9,水煎服。
温病発疹を治す。
透疹解毒,凉血救陰の効能が有る。
呉氏云く:"紅疹が盛り上がる,麻沙は皆同一類で,血絡に的中した病である,芳香透絡,辛凉解肌,甘寒清血を主とすべし。"
是れは営血有熱を兼ねた加減法である。
若し紫草10gを加えれば,小児の麻疹を治す。(麻疹には升麻葛根湯と一律には行かないところ)
4,銀翹凉血湯
金銀花・連翹・牛蒡子・葦根30 桔梗・竹葉・荊芥穂・淡豆豉・赤芍・麦冬12 薄荷・甘草・生地黄15 牡丹皮9,水煎服。
肺が暑熱を受け,舌赤口渇,無汗者を治す。
辛凉泄熱,凉血養陰の効能が有る。
是れは血熱を兼ねた加減法である。
5,加減銀翹散
連翹30 金銀花16 玄参・水牛角・麦冬10 竹葉6。
水煎去渣,加荷葉汁二、三匙,日3服。
熱入営分,熱多く昏狂し,譫語や煩渇があり,舌赤く中黄,脈弱くして数なるを治す。
清営解毒,泄熱救陰の効能が有る。
此の方と清営湯の構成は略同じで熱入営分の加減法である。
6,銀翹湯
金銀花15 連翹9 竹葉6 甘草3 麦冬・細生地12,水煎服。
温病を下した后,無汗で脈浮の者を治す。
辛凉解表,養陰増液の効能が有る。
是れは陰傷の加減法である。
上述の六方を綜合すると,銀翹散に兼ねること 気分熱盛,邪熱入営,熱盛傷陰,湿熱為患の四方面の加減である。
   『中医治法與方剤』(陳潮祖)より

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炙甘草湯(《傷寒論》)

[組成] 炙甘草20 桂枝(去皮)・生姜15 大棗30枚 生地黄80 人参・阿膠・麻子仁10 麦冬40
[用法] 加酒60g,和水煎薬,湯成,去渣,内膠烊化,分3次,温服,1日量。
[主治] 脈結代,心動悸。

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補中益気湯(《脾胃論》)

(※)李東垣の陰火の解説は次のようです。
「其産生機理勞倦,飲食内傷脾胃,清陽下陷,導致穀気下流,壅于少陰,引動少陰陰火“上乘土位”」
穀気下流とは穀気上升に対比して云われており、脾胃の機能が極端に下陷した状態を云う。
穀気が全身に輸布されないと下焦に溜まって湿熱を造成し、少陰の“陰火上衝”を起こすようになる。
つまり脾胃の清陽が下陷すると土位の虚に乘じて腎間の陰火が脾胃の領域を襲うと云うのです。
そしてその治療法が有名な"甘温除大熱"の法です。
"瀉火"ではなくて"升陽"によって自然に陰火を降す方法です。
この東垣の説を陳潮祖は『中医治法與方剤』で真っ向から否定しています。
「湿邪を夾んでいるのに,無謀にも此の方を投与をすれば,服後には反って脹満を増すことになる。」と。
これは大家の一大論争を呼ぶのではないでしょうか。

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八味丸は胃腸の弱い人には不向きか?

「熟地黄が胃にもたれるという理由で、八味丸は胃腸が弱い人には使えない」というのが一般に流通している情報ではないかと思います。
しかし、『中薬の配合』丁光迪編著、小金井信宏訳 の解説には「八味丸は,君薬である地黄に,‥‥‥補気を兼ねた方剤である」と述べています 。
何故かというと、
腎気丸での桂・附には,少火を生むことで,腎気を生み出す作用があるのです。補陰薬の中に肉桂(桂枝)・附子が加えられていますが ,その用量は 1 / 10 にも達しません。これは桂・附を使う目的が,危急な回陽にあるのではなく,ゆっくりと火を起こすことにあるからです。経は「少火は気を生む」と述べています。
腎気丸は, 命門火衰によって脾胃虚寒が生じたことによる,食欲不振・軟便などの症候を治療することもできます。これは中焦の運行が失調し,水穀の不化,清濁の流通の異常が起こっている病証です。少火の生気作用によって陽気を回復させ,中運を正常化すれば,昇清降濁も正しく行 われるようになります。これが「補火生土」と呼ばれる治療法です。脾腎虚弱の諸症に,広く応用することができます。これは腎を補益することで虚労を治療する方法を,中焦の病変に応用したものです。中焦病を治療する高度な方法といえます 。
さて、あなたはどう思いますか?

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