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新型コロナ 中医診療手册13

六、予防
1. 内服方1
処方 藿香10 紅景天15 金銀花10 貫衆・虎杖6 芦根15
功効 芳香化濁,益気解毒。

方義 藿香は芳香和中,化濁辟穢,辛温散表により祛邪,芳香化濁により辟穢,《本草正義》言わく“芳香は能く中州の清気を助け,勝湿辟穢す”。
紅景天は補気清肺,《本草綱目》言わく:“本経の上品,邪悪の気を祛り,諸不足を補う”,だが“補益薬の中には入らない”;蔵医《四部医典》では“性平……主治は周身乏力、胸悶、悪心、体虚等の症”。二薬の并用で,紅景天一補一清,藿香一化一散,紅景天、藿香一凉一温,一清一散,寒温并用,清散同工,共に君薬である。

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新型コロナ 中医診療手册12

五、恢復期の治療
1. 分期特徴
患者の疫毒邪気は已に祛除されたが,正気は尚未だ完全には恢復していない。熱が退いても憋気、気短出汗、語言無力や干咳、呛咳、精力疲憊、食欲不振 等の一連の虚弱状態が見られ,肺部の陰影はまだ完全には吸収されていない。此の時には扶正を主として,恢復を促進しなければならない。

2. 辨治要点
①気陰両補,肺脾同調
②扶正為主,兼顧余邪

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新型コロナ 中医診療手册11

(2)邪閉心包証
臨床表現 神昏譫語や昏愦不語,身熱煩躁,舌謇肢厥,舌質絳紅,脈数。
病機 邪閉心包。
治則 清泄邪熱,開閉通竅。
処方 安宮牛黄丸か至宝丹
参考用法 温水にて上薬を一粒送服し,便秘なら生大黄を水で送服する。

方義 安宮牛黄丸は清代の医家 呉鞠通の《温病条辨》にあり,生大黄を水で送服すれば牛黄承気湯となる。安宮牛黄丸は辛凉開竅、清熱解毒で,熱病の邪入心包、高熱驚厥、神昏譫語に用いられる;中風昏迷や脳炎、脳膜炎、中毒性脳病、脳出血、敗血症で上述の証候がある者に。
至宝丹は宋代の《太平恵民和剤局方》にあり,化濁開竅、清熱解毒の功効がある。主治は痰熱の内閉心包証。
若し痰盛気粗、舌苔黄垢膩、脈滑数を兼ねればなお至宝丹を選用するのが宜しい。

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新型コロナ 中医診療手册10

四、危重型の治療
1. 分型特徴 危重型では閉証脱証の両種の異なる転帰趨勢が見られる。前者は疫毒内熾、気血両燔、邪閉心包で,后者は邪盛正虚、肺気欲脱か心陽欲脱で,どちらも危重階段である。
前者では高熱の上に更に狂躁、抽搐となり甚しければ昏厥等の神経系統を受損し,后者は高熱等の実の象は無いが,転じて神志昏愦、手撒肢冷、二便失禁、脈微欲絶 等の虚象になる。

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新型コロナ 中医診療手册9

4. 辨病対症治療
(1)高熱
本病の高熱とは体温39.1~40℃以上を指す :
辨証選方の上で,大剤量の柴胡、石膏、知母 等の薬物を酌情加用する。便秘には更に生大黄、芒硝 等の通腑薬物を加え,退熱の功を強める。同時に酒精棉球で,大椎、合谷、風池、曲池 等の穴位を擦拭する。

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新型コロナ 中医診療手册8

(2)毒擾心神証
臨床表現 壮熱已まず(体温持続 39~40℃以上)或いは起伏して定らず,煩渇,神迷,甚しければ神昏,舌紅絳,苔少,脈細数。
病機 疫毒熾盛,充斥内外(内外ともに充満),侵擾心神。
治則 清熱泄毒,透熱達邪,寧心安神。
処方 紫雪丹
参考用法 毎次 1.5~3g,口服,一日 2回。

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新型コロナ 中医診療手册7

3. 辨証分型論治
(1)熱結胸膈証
臨床表現 表鬱は已に微かで,汗が出ても不暢,裏熱が偏重している。煩躁口渇,面赤唇焦,胸膈煩躁,口舌に瘡を生じ,譫語狂妄,或いは咽痛吐衄,大便熱結,小便短赤,舌紅苔黄,脈滑数となる。
病機 熱毒火邪が胸膈に鬱結する。
治則 瀉火解毒,清上泄下。
処方 凉膈散
参考用法 連翹12 黄芩・梔子10 酒大黄6~10,芒硝6~9,薄荷9 竹葉12 甘草6。

方義 凉膈散原方《太平恵民和剤局方》,瀉火通便、清上泄下の功あり,上、中二焦の火熱証を主治する。連翹は軽清透散,清熱解毒,透散上焦熱に長ず。黄芩は胸膈の鬱熱を清す。山梔は三焦を通瀉し,引火下行す。大黄、芒硝は瀉火通便し,中焦の燥熱内結を蕩滌す。薄荷は頭目を清し、咽喉を利す。竹葉は上焦の熱を清す。甘草は諸薬を調和す。全方の配伍により,瀉火解毒、清上瀉下の功を奏する。
张伯礼 新型冠状病毒肺炎 中医诊疗手册 より
※新型コロナに凉膈散を使う例は初めて見た。

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新型コロナ 中医診療手册6

三、重型治療
1. 分型特徴
重型は疫毒内伝に属し,熱鬱胸膈、擾動心神から,甚しくは邪毒閉肺、腸道熾結という階段になる。高熱、神昏、胸悶、気喘、便秘 等の裏熱気滞の症状が現れ,まだ呼吸欲絶、脈微欲脱 等の危重征象にはなっていない

2. 辨治要点
①瘟疫熱毒が深くなり,裏熱が愈イヨイヨ熾烈となる。此の時には瀉熱透邪の基礎に立って,内外分消をしなければならない。
②同じ高熱でも,辨証は異る:
熱毒火邪が上焦に鬱結し,気熱爍津となるなら,清上瀉下しなければならない。;
熱と湿が結び,湿熱并重となるなら,利湿化濁しなければならない。;
邪毒閉肺,熱結腸燥となるなら,通腑瀉熱しなければならない。;
疫毒熾盛,高熱神昏となるなら,清熱安神しなければならない。
瘀毒互結なら,瘀毒同治をしなければならない。辨証用方に注意が必要となる。
张伯礼 新型冠状病毒肺炎 中医诊疗手册 より

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新型コロナ 中医診療手册5

4. 辨病対症治療
(1)発熱
本病の潜伏期は一般に3~7日,最長は10~14日。早期は発熱だけが,一般に5~7日ある。此の時は病毒が盛んでもまだ正気は弱まっていないから,やっつけるにはこの時を於いて他はない。如し中薬で早期に控制すれば,直ぐに恢復期に入る。
柴胡、葛根、金銀花、連翹、葱白、豆豉 等の薬物を酌加して,退熱の功を強める。同時に手太陰肺経、手陽明大腸経、督脈の穴位を選んで推揉按摩を行う。列缺、合谷、大椎など。また足少陽胆経の風池穴、経外の奇穴や太陽穴なども。小児患者に対して,尤も良いのは天河水を推拿して退熱する療法です。

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新型コロナ 中医診療手册4

(3)湿熱疫毒蘊肺証——湿>熱型
症状 疫毒の初起で,発熱が午后に甚しくなり,汗が出ても暢ココチヨクならず,胸悶脘痞,嘔逆して食欲不振,腹瀉か便秘,肢重酸楚,口干しても飲水は少ない,干咳か呛咳,或いは咽痛を伴い,口苦か口中黏膩,舌紅く苔黄膩か白厚膩,甚しければ積粉の如く白厚,脈滑数。
病機 湿熱疫毒蘊肺,鬱閉肺衛。
治則 利湿化濁,清熱解毒。
処方 甘露消毒丹、達原飲加減
参考用法 滑石12 黄芩・茵陳10 石菖蒲9 藿香10 白蔻仁6 檳榔10 草果6 厚朴10 連翹15 薄荷6 射干9 甘草6

方義 甘露消毒丹《医効秘伝》,主治は湿温、時疫,邪留気分,湿熱并重の証。全方は化湿辟穢,清熱解毒。
方中の滑石、茵陳は清熱利湿,黄芩は清熱燥湿,瀉火解毒,三薬が相合して,共に君薬なり。湿熱留滞すれば,気機を阻み易し,故に石菖蒲、藿香、白豆蔻を臣として行気化湿す。連翹、射干、薄荷を佐として,合せて清熱解毒散結,宣化気機す。
達原飲《温疫論》,本方は檳榔、厚朴、草果を合せて疏利透達の功を増強す,檳榔は消磨して伏邪を除き,厚朴は除湿散結,草果は辛烈気雄散邪,よって気行湿化、抜除疫毒となる。
张伯礼 新型冠状病毒肺炎 中医诊疗手册 より
※朝起きた時は平熱で、午後になると上がってくるのは湿>熱型。新型コロナはこのタイプが多い。

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