漢方

視野狭窄(脳梗塞)

俳優の岸部四郎さんが亡くなられましたが、新聞記事によれば脳梗塞に伴う視野狭窄も患っていた由。
私の友人が同じく脳梗塞による視野狭窄になり、一年後に補陽還五湯加減を用いましたが、時既に遅く効果がありませんでした。

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潰瘍性大腸炎1

安倍さんの潰瘍性大腸炎はどのタイプなのかな?
中医内治法
1 大腸湿熱証
治法:清熱化湿,調気和血。
処方:芍薬湯(金代劉完素《素問病機気宜保命集》(黄連5、黄芩10、木香6,炒当帰10、炒白芍15、肉桂・甘草3)
加減:大便膿血較多,加槐花、地楡、白頭翁;大便白凍黏液較多,加蒼朮、薏苡仁、石菖蒲;腹痛較甚,加延胡索、徐長卿。

中成薬:
虎地腸溶膠嚢《国家食品薬品監督管理局国家薬品標凖 新薬転正標凖 第72冊》(朱砂七、虎杖、白花蛇舌草、北敗醤、二色補血草、地楡(炭)、白及、甘草)
香連丸《中国薬典》2015年版一部、《医保目録(2017年版)》(黄連(呉茱萸制)、木香)

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暑証の弁治法

たとえば次のような弁治法もあり、実用的である。

1.中暑陽証
主証:発熱,汗出,煩躁,口渇,多飲,小便黄赤,舌紅少津,脈洪大。
治則:清熱生津。
方薬:白虎湯合六一散加減(石膏30 知母15 粳米10 滑石16 甘草6)

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暑証類

熱中症というのは“中暑”に該当する。救急には安宮牛黄丸や行軍散が必要になる場合もあろうが、引き続いての治療には何が必要か?
それには病証分類をして、それぞれに相応しい処方を選ばなければならない。
ちなみに「中医病証分類及編碼」から暑証類をピックアップすると次のようである。

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傷暑、中暑、陰暑、陽暑の別

“傷暑”は暑病の軽症である。
人体が暑熱の邪を感受すると,腠理は開泄し,津気は耗傷し,身熱多汗・心煩口渇・倦怠乏力・小便短黄 等の症状を現わす。

“中暑”は又“中暍”とも称す。
夏季の炎熱気温の中で,傷暑が重くなると身体は陰陽格拒となり,気機は閉塞し,遂には気津暴脱となる。(内閉外脱
身熱のため煩躁し,悪心嘔吐,腹痛,遂には突然暈倒し,昏迷して醒めず,牙関は緊閉し,四肢は抽搐し,或いは大汗止まず,面色は蒼白となり,四肢厥冷となる。暑瘴の重証である。

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暑邪について

1.暑は陽邪で,其の性は炎熱である。
暑は夏季火熱の気の化す所,火熱は陽に属す,故に暑も亦陽邪なり。
これが原因で病む時は,身熱・心煩・口渇・汗多・脈洪数 等の症となる。

2.暑の性は升散にして,耗気傷津を為す。
故に暑病は常に身倦乏力・気短口渇・咽干唇燥・尿少・舌紅 等の気虚兼傷津化燥の症状となる。
《素問・挙痛論》:“炅なれば腠理は開き,栄衛は通じ,汗大いに泄る,故に気泄となる。”

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新華網の記事より

2020-03-11
新華網:新冠肺炎の恢復期の治療は?

肺脾気虚証:気短﹑倦怠乏力﹑食欲不振 嘔悪﹑痞満﹑大便無力﹑便溏不爽﹑舌淡胖﹑苔白膩。
治法:補益肺脾
処方:六君子湯加減(党参﹑黄芪﹑白朮﹑陳皮﹑半夏﹑茯苓﹑藿香﹑砂仁﹑甘草等)

気陰両虚証:乏力気短﹑口干﹑口渇﹑心悸﹑汗多﹑食欲不振﹑低熱或不熱﹑干咳少痰﹑舌干少津,脈細或虚無力。
治法:益気養陰
処方:麦門冬湯加減(南北沙参﹑麦冬﹑西洋参﹑五味子﹑生石膏﹑淡竹葉﹑桑葉﹑芦根等)

新華網:感染予防にはどのような方法がありますか?

①薬物予防:玉屏風散加減など。
②艾灸予防:艾香﹑艾灸。
③中薬香嚢や中薬足浴等。
④保健操:八段錦﹑五禽戯等。
⑤保健中薬:黄芪﹑霊芝﹑枸杞﹑西洋参﹑冬虫夏草等。

新華網:如何にして中医薬で免疫力を高めるか?

《黄帝内経》には“正気が内に存すれば,邪は干オカす可からず”とある。冬虫夏草、黄芪、霊芝、人参等はみな免疫力を増加し,呼吸を強くして抵抗力をつける。例えば,冬虫夏草が主成分の金水宝などがある。
中医药正深度介入新冠肺炎予防与治疗 より

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《時病論》の透邪思想3

3 透邪験案例
3.1 滋膩薬を誤用し,気機が閉塞した
云岫孫某,平素から痩せていて,吸烟する弱い体質だったが,咳嗽と熱渇を患い,半月ばかりになる。
前医は皆 陰虚肺損とした。服薬したのは,地、味、阿膠ではなく,沙参、款、麦だったが,治そうとすればするほど悪くなった。
其の脈を按ずると,搏大で有力,重取すれば滑数,舌絳苔黄,熱渇咳嗽であり,此れは明らかに風温の邪が,肺胃に盤踞したものである。
前方はみな滋膩のもので,益々気機を閉塞させ,邪は達解できない。暢肺,清胃のため,辛凉解表法(薄荷4.5 蝉蛻3 前胡4.5 淡豆豉12 栝蒌殻6 牛蒡子4.5)とし,芦根、花粉を加えて治した。服すること二剤で,胸は次第に寛ぎ,咳も暢快となり,気分が良くなった。脈を復診すると稍緩だが,まだ沈である。舌苔は化燥し灰色で,身熱は火の如く,口渇して不寐,此れは温邪の勢いがまだ衰えず,津液が被劫している。旧法を姑守し,薄荷を去り,石膏、知母を加入する。服すること三剤にして,肌膚から微かに汗が出,体熱は退き,舌上に津液が戻り,脈は緩怠に転じた。後は調補を続けて,次第に良くなった。

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《時病論》の透邪思想2

2 透邪方薬例
雷氏の治温の大法を綜観するに,“透“の無いものは無い。透法は実に衛気営血の全過程を貫いている。感邪と病程は異なる故,透邪の方法も各々異る。

2.1 辛凉解表法
風温の初起,風熱の新感,冬温襲肺の咳嗽を治すには。
薄荷(一銭五分),蝉蛻(一銭,去足翅),前胡(一銭五分),淡豆豉(四銭),栝蒌殻(二銭),牛蒡子(一銭五分)煎服。如し口渇あれば,再加花粉。
此の法は辛凉を取る。風温の初起を治すには,伏気の有無を論ぜず,皆先ず施すべし。
薄荷、蝉蛻を用いて,其の表を軽透し,前胡、淡豉は,其の風を宣解する。葉香岩 云わく:温邪を上に受ければ,先ず肺を犯す。故に蒌殻、牛蒡を佐として其の肺気を開き,気分が舒暢になれば,新邪も伏気も,均しく透達する。

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《時病論》の透邪思想1

清代の著名な医家である雷豊,字は少逸,著に《時病論》、《医博》、《医約》等がある。《時病論》全書は四時温病を主にし,兼ねて瘧痢泄瀉の諸証を論じ,実に温病学の重要な著作である。雷氏の温病治療は透邪外出に注意し重視している。《時病論》を綜観すると一書中に“透“の字が74ケ処も出現し,軽清透達の方薬を専ら使用している。

1 透邪内涵と機理
“透“とは,透達、透散、透発、宣透、通透の意で,軽清透達(散、発)の品を使用して,邪気を表からそのまま出すか裏から外へと出すか、深きから浅きへと出して解消する治法を指す。温病の透法を用いる主要目的は温病の“邪鬱“という病機に対してである。
温病の初起は,温邪は衛分に鬱遏し,発熱悪寒,無汗か少汗,咳嗽等は,温邪が気に入り,気機を鬱阻するので,壮熱、便閉,や身熱不揚,有汗不暢等を現す。
温邪が営血に深く入ると,血分を鬱阻し,身熱夜甚,吐血、衄血、斑疹等を現す。
温病の后期に,邪が陰分に滞ると,夜熱早凉,熱退き無汗等を現す。
更に温病の初起に薬が不当だったり,苦寒を濫用したり滋膩を過用すると,遂には邪鬱は解せず,纒綿として愈え難くなる。
凡そ此れは皆 邪が鬱っして外出の機が無いからです。故に凡そ邪気鬱結ありて透し難き証には,皆 透法を用いなげばならない。其の作用機理の主要は気機を疏暢し,透邪外出するに在る。雷氏は《時病論》の中で“透“の字を反復強調し,自らの創方した中で4个の方剤に直接“透“をつけて命名した。清凉透邪法、清凉透斑法、宣透膜原法、宣陽透伏法等の如し。并びに透法を以って終始 温病治療を貫穿しているのを,見ても其の透邪思想を重視しているのが分かる。
雷少逸!时病论"透邪思想浅析 より
※朝は軽く夜になると熱が高くなるのは既に温邪が営血に深く入っている。

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