漢方

王孟英4

独創的な見解
中医学には漢の時代から霍乱という病名があり、一般的には嘔吐や下痢の一種であると言われています。1820年代に真性霍乱(コレラ)が登場して以来、この2つの概念はしばしば混同されてきたが、王士雄は明確な識別と詳細な分析によって治療を区別することを提唱している。霍乱には時行の真性霍乱と尋常性の吐瀉霍乱の区別があり,前者はほとんどが熱霍乱であり、後者は寒霍乱です。寒霍乱は一般には六気の病いで、胃腸の陰陽二気の乱れであり、熱霍乱は、暑穢蒸淫・飲水悪濁による“臭毒”の伝染病です。

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王孟英3

温病学説
温病の伝変については、葉天士は、“心包へ逆伝する“と言っていますが、具体的ではありません。王士雄はこれを詳しく説明し、次のように述べています。
心包に伝わるのを逆と称するが、これは胃に伝入するのを順と称して相対的にいっているのである。肺の邪に在りては、下行して胃へ伝われば腑から腑へと出るのであり、その出路は順路である;胃に移らず心に伝われば臓から臓へと伝わり、邪に去路はなく、内蘊滋変するばかりだから、逆という。
彼はまた、"胃に下伝しない場合は、心包絡に内陥し、臓から臓へ伝わるだけでなく、気分にあった邪(ここでは肺の気を指す)が営分に入り、より一層進むので、逆伝と呼ぶ"と指摘した。邪が肺から心へ入り、衛から営へ入るのは、病変の逆転であるとされます。

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王孟英2

清の道光時代、江蘇省や浙江省の一帯で霍乱(コレラ)が流行していましたが、王士雄はその治療に尽力し、1838年に《霍乱論》を書きました。1862年、霍乱が猛威を振るっていた上海に住んでいた彼は、“行政を担当していた人たちはどうしたらいいかわからず、多くの人が亡くなった“ので、原書を手直しして《随息居重訂霍乱論》と改名した。本書は、霍乱理論の精緻な解説、人生経験の集大成、病情の考察、論治法、附医案、創新方、霍乱の病因、病機、辨証、予防などを体系的に論じたものである。曹炳章はこの本を“霍乱治療の最も充実した書“であると評価している。

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王孟英1

王士雄,字孟英
医術
1824年の夏、塩業総督の周観源は27歳で、肥満体で白い肌をしていたが、トイレに行った後、急に冷や汗をかき、口や唇が白くなり、声がかすれて出なくなった。 医師はそれを「熱中症」と診断し、辛香開竅薬を使おうとした。王士雄は、患者の脈がすでに微軟で絶えなんとしており、陽気が脱しようとしていることを知って、辛開剤を使えば、死が早まると反対した。医師達は彼がまだ若くて無知なのを笑い非難した。幸い患者は薬のことを知っていて、王士雄の言うことも一理あると思ったので、処方してもらいました。薬を買うまでのつなぎに、王士雄はたまたま一片の古生姜を持っていたので、急いで煎じ汁を喉に流し込ませるや、服后に体調がかなり良くなりました;次いで人参、黄芪、白朮、甘草等で補い,治癒することが出来た。

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直腸ポリープ

中医では、"腸覃"、"腸瘤"等という。病因病機の多くは本虚標実、虚実夾雑である。本虚とは"脾気虚弱",標実とは湿熱、寒湿、湿濁、痰濁及びそこから引起された瘀濁、瘀血内停である。本病の治療は標本虚実を兼顧して,健脾祛湿・化痰祛瘀を大法としなければならない。

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パニック障害

パニック障害は“恐慌症・焦慮症・幽閉恐惧症”等といい、発作時の対処法と平常時の対応法に分かれます。

1.発作時:
「恐れは腎の志」、恐惧過度となれば「恐れれば則ち気下る」、腎を傷つけて腎気下陥,心腎不交,腎気失固となる。ゆえに「双足発顫、心悸、呼吸加速、呼吸不暢、頭暈」等の身体症状が現れる。

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紫石英

今月の『中医臨床』v41-4 のインタビュー記事は、不妊に三焦調整法を考案した漢方誠心堂の西野裕一代表でした。まことにバイタリティに富んだ痛快な内容で勉強になります。
曰く「中医学は,養生から難しい疾病まで幅広い分野にまたがって方法論をもっており,患者のどんな悩みにも応えられるポテンシャルがあります。中医学は理論体系がしっかりしていて,再現性に富んでいるため,だれがやっても同じ効果を出すことができます。また,名人でなくても患者の悩みに対応することができます。素晴らしい医学だと思います。」

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視野狭窄(脳梗塞)

俳優の岸部四郎さんが亡くなられましたが、新聞記事によれば脳梗塞に伴う視野狭窄も患っていた由。
私の友人が同じく脳梗塞による視野狭窄になり、一年後に補陽還五湯加減を用いましたが、時既に遅く効果がありませんでした。

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潰瘍性大腸炎1

安倍さんの潰瘍性大腸炎はどのタイプなのかな?
中医内治法
1 大腸湿熱証
治法:清熱化湿,調気和血。
処方:芍薬湯(金代劉完素《素問病機気宜保命集》(黄連5、黄芩10、木香6,炒当帰10、炒白芍15、肉桂・甘草3)
加減:大便膿血較多,加槐花、地楡、白頭翁;大便白凍黏液較多,加蒼朮、薏苡仁、石菖蒲;腹痛較甚,加延胡索、徐長卿。

中成薬:
虎地腸溶膠嚢《国家食品薬品監督管理局国家薬品標凖 新薬転正標凖 第72冊》(朱砂七、虎杖、白花蛇舌草、北敗醤、二色補血草、地楡(炭)、白及、甘草)
香連丸《中国薬典》2015年版一部、《医保目録(2017年版)》(黄連(呉茱萸制)、木香)

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暑証の弁治法

たとえば次のような弁治法もあり、実用的である。

1.中暑陽証
主証:発熱,汗出,煩躁,口渇,多飲,小便黄赤,舌紅少津,脈洪大。
治則:清熱生津。
方薬:白虎湯合六一散加減(石膏30 知母15 粳米10 滑石16 甘草6)

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