優良処方データーベース

徐脈2

以前の記事に「徐脈」というのがありますが、それは“腎陰を補えば腎陽が生じる”というものでした。
しかしそれでは「まだるっこしい」のでもっと直接的な情報はないかと探していたらこの经验方にたどり着きました。
ペースメーカーを着ける前に試す価値があると思います。

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桂枝湯は健胃強壮剤

 桂枝湯は群方の冠,名医家はみな“滋陰和陽、解肌発汗、調和営衛”と其の功用を論述している。
桂枝湯は実に健脾胃、和営衛の強壮剤である。

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甘露消毒丹(《続名医類案》)

[組成] 白蔻仁・藿香・薄荷・連翹・射干・川貝母・木通10 石菖蒲12 黄芩20 茵陳24 滑石30
[用法]水煎服。
[主治]時疫を感受し,湿熱が変生され,それが少陽三焦を阻むと,発熱倦怠となり,面は油垢の如く,汗が出ると酸臭がし,胸悶腹脹し,神志は昏蒙となり,小便は短赤で,舌苔は黄膩,脈象は濡数となる。
亦 咽腫、頤腫、斑疹、出血、黄疽、瀉痢、淋濁証をも治す。

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小柴胡湯去黄芩加芍薬

『傷寒論』の小柴胡湯の方後に次のような加減方と注釈文が書かれています。
若胸中煩而不嘔者.去半夏人參.加栝樓實一枚.
若渇.去半夏.加人參.合前成四兩半.栝樓根四兩.
若腹中痛者.去黄芩.加芍藥三兩.

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分量によって変わる川芎の効能

 かねてから酸棗仁湯は効かないなーと思っていましたが、その訳が分かったと思わせるような論説に出会いました。

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独活寄生湯(《備急千金要方》)

[組成](独活・杜仲・牛膝5 桑寄生8 防風・秦艽・桂心・当帰・川芎3 芍薬10 干地黄6 人参・茯苓4 細辛・甘草2)66
[用法]水煎服。
[主治]肝腎両虚での,風寒湿痺。腰膝が重痛し,腿足が無力で,畏寒喜熱し,苔白で脈遅き者。

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参苓白朮散(《太平恵民和剤局方》)

私は食欲があるから脾胃気虚ではない、と思っておられる方がいます。
そのくせ瞼が腫れたり、下肢がむくんだり、おりものがあったり、肥満傾向があったりしています。
これらの症状の原因には痰湿の存在があり、痰湿の生成には脾胃が関与しています。
だからいくら食欲があっても脾胃気虚を否定することは出来ません。
そういう人の為にこの処方は是非紹介しなければと思いました。
食欲が増えて肥るのではないかと心配する必要はありません。
食欲はそのままで、水太りの人なら却って体重が減り、体型がしまります。

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早漏は腎虚に非ず

 李某,男性,33歳。結婚して3年になるが未だ子が出来ないと,夫人と偕に来診した,仔細に詢ねると,夫人は結婚后に一度自然流産している,だから妻の方は本もと受孕できるのだ。
近ごろは又精液検査をしたら,精子の活力が稍低く,且つ常に早泄で,性交はいつも不成功である。
此れは桂枝加竜骨牡蛎湯の証である。
 処方:生竜牡各30(先煎),桂枝20,白芍20,大棗20,炙甘草15,生姜10。
連服すること3周の后に電話で喜報が来て,其の妻が受孕したと。
 按:この頃の世俗では,生殖系統の病証に逢うと,必ず腎虚精虧だと曰う,恐らくは過度の中医理論の宣伝や、一知半解の中医理論と関係がある。
毎度のことに病者が来ると,必ず問うのは:“我は何体質か?我は肝虚か?血虚か?腎虚か?”
医者も又 臓腑学説を一面しか理解していない。
《内経》に因れば“五臓は,精気を蔵して瀉せず”、“腎は精を蔵す”とあり,五臓の病の多くは虚から立論されるものと,深く人心に入っている。
社会で宣伝されている飲食療法はみな,某物は補肝する,某物は補腎するといい,通俗的で分かり易くしてある。
仲景の効方に致っては,誰も重視しない。
不孕不育には填精補骨に限る,此れ以外には良法は無いと。
病者は補腎の説を聴いて,さも合理ならんと,喜ぶ。
若しも桂枝加竜牡湯を処方したら,患者の多くは反って疑惑を感ずるだろう。
 《金匱要略·血痺虚労病脈証并治》:“失精家は,少腹が弦急し,陰頭が寒く,目眩み,髪落ち,脈が極めて虚芤遅なるを,清穀(下痢),亡血失精と為す,脈が芤動微緊を得れば,男子は失精し,女子は夢に交わる,桂枝加竜骨牡蛎湯が之を主る”。
此の条の原文を読んで,“男子失精,女子夢交”の一語を味読しなければならない。
失精を病理と理解してはならない。
失精と夢交とは対語であり,症状を云って病理を云うのではない。
誤解すると,必ずや補腎という決まり文句に陥り,ただ機械的に補腎益精の方を套用する。
病者は“腎虧”の一語を受けて困り果て,惶惶として日を送る。
其の実は遺精、滑精、早泄はみな失精の類で,ただの症状名に過ぎない。
多くの責は心に在るのであり,腎に在るのではない。(※)
姜佐景曰く:“本湯が遺精を治すとは,医者なら誰でも知っている。だが知っているだけで,用いるのは,いつも腎気丸の一方ばかりである,まあ加えるにしても補益の品ばかりで,続断、杜仲、女貞子、菟絲子、核桃肉の類などである”。
 また廉江の梁某は,黄師の友人であり,其の子は年三十で妻を娶ったが未だ嗣子がいない,性格は内向で,其の母が電話で曰く,子には近来常に滑精があるようだ,三四日に一回か,甚しければ一日に二回も,それが已に一月余りになる。
往診するのが羞しいので,電話で処方を求めてきた。
そこで此の処方に覆盆子、菟絲子を加えて,7剤出した。
黄師が再び梁某に電話をしたら,答えて謂うには服薬后,七日経つが未だ滑精はしていないと。
※『中医治法與方剤』(陳潮祖)には桂枝加竜骨牡蛎湯の病機を「陰陽両虚,疏泄太過」としている。
疏泄といえば肝経の機能だが、大脳皮膜説による心包とも関係が深い。

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表証が無くても葛根湯は使える

 黄某,男性,50歳。黄師すなわち黄仕沛先生の甥である,師が初めてデビューした時,患者の父が栓閉塞性脈管炎を患い,黄師は大剤の四妙勇安湯で治療し,症状が好転し,肢を截らなければならなかったのを免れ,それからは忘年の交をするようになった。
患者の頚項背痛は已に多年にわたるが,仕事が繁忙で,疼痛時には自分で消炎止痛薬を服して暫くの間は急場を凌いでいた。
近年になり漸く腰項の屈伸俯仰に不利を覚え,疼痛は加重し,静止や、休息時にも甚しくなった。
止痛薬を服すと又胃痛も増した。
2008年7月には,“強直性脊柱炎”と診断され,其の妻が黄師に相談しにきた。
 此れは葛根湯の証だからと。
処方:葛根90,桂枝20,麻黄20(先煎),白芍60,防己30,白朮30,附子15,炙甘草30,大棗20,生姜10,砂仁10。
按:《傷寒論》第31条に曰く:“太陽病,項背強ばること几几として,無汗悪風する者は,葛根湯が之を主る”。
第15条:“太陽病で項背強ばること几几として,反って汗が出て悪風する者は,桂枝加葛根湯が之を主る”。
世人は此の両条を閲て,多くは太陽病の三字に着眼し;多くは汗の有無に着眼する。
若し太陽病に着眼すれば,此の方を解表剤としか見ないが,是れは窄い見方である。
其の原因を究めれば,仲景が項背強几几を治すにあたり,表証の是否に拘っていない。
如えば強直性脊柱炎とは一日にしてなった病ではないのに,どうして表証だろうか?
人は普通では自汗はない,故に仲景が項背強几几を治す意図は葛根湯にある。
人は普通では自汗はない,故に第15条の原文には“反”の字がひとつ多くなっている,桂枝加葛根湯を用いるのは,麻黄を用いるまでもないからだ。
麻黄は実は温経止痛の要薬であり,仲景の治痺の諸方には此の品が多い。
黄師は常に曰く,第35条の,麻黄湯の八大症は:“太陽病,頭痛,発熱,身疼,腰痛,骨節疼痛,悪風,無汗而喘”。
半分は疼痛であり,仲景の意が窺われる。
此の例では麻黄を20g用いているが,もう少し増やす余地がある,少なくとも,あと三剤は2~3g増やしたい。
此の例では30gまで増やしても,大汗淋漓はしなくて,更に心律失常も無く,胃痛も再発していない。
この一年は,腰背に痛みの戻りはなく,強直感覚も服薬前よりも軽い,その間に1、2周停薬しても,苦しくはなく,西薬よりも強い。
 患者の弟がアメリカに移住しているが,2009年10月10日に電話で腰椎間盤突出と,左側下肢の坐骨神経痛が出て1月程になるが,中西薬や、按摩も効かないと訴えてきた。
何か痛みを止める方法はないか?
黄師はまた葛根湯を與えようと告げた。
麻黄の用量は15gから始めて,二日ごとに3gづつ増やした。
15日に電話が来て:“4剤を服薬して,麻黄は18gになり,已に痛みはなく,仕事に戻った。また親戚に云ったら,坐骨神経痛を患って数年になるそうで,此の処方を彼女にあげてもいいかね”。
吾が師は穏やかに,どうぞ自由に薦めてくれと彼に云った。
10月18日に電話が来て:“もう痛まなくなった。方薬はまだ服しているが,2晩ほど汗が多くなった,他は変わりがない,麻黄は21gに増えている”。
師は答えて曰く:“停薬してもいいよ”。
 黄師の弟子の潘林平は深く感ずるところがあった,彼女は医師となって以来,病人第一を錦の御旗にしていたので,葛根湯の運用で頚椎綜合征に好い効果を得ている。
※《金匱要略・婦人産后病脈証治》に “新産血虚,多汗出,易中風,故令病痙” という条文があり、産后に亡血した状態で,復た汗をかき,風に遇い,ついに外風が内風を引動したのが「産後の柔中風」で、浅田宗伯が『勿語薬室方函口訣』で「42鎌倉岸、煙草舗、信濃屋金三郎の妻が、産後に肩や背中が強張り痛んで寝起きや寝返りを打つことができなくなくなった」のを千金方の独活葛根湯で治療したと述べています。
※何度も警告していますが、肩凝りに葛根湯を使ってはなりません。単なる筋肉疲労の肩凝りを「痙病である柔中風や強直性脊椎炎」と混同してはなりません。
※強直性脊椎炎は、頸部~背部~腰殿部、時に手足の関節の痛みやこわばりで始まり、これらの部位が次第に動かなくなる慢性の病気です。
 

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蒿芩清胆湯(《通俗傷寒論》)

私の妻が昭和46年に罹った急性腎盂腎炎については悔恨の念と共に記憶に強く残っています。
マラリヤ(瘧状)の如き悪寒と高熱の繰り返しや高熱期や、その後も長引いた微熱と食欲不振に対して、私自身は何も出来なかったし係り医も殆ど何もしてくれなかった記憶です。
この度は『中医治法與方剤』(陳潮祖)を読み進む中でまた新しい発見がありました。
それがこの蒿芩清胆湯です。

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