優良処方データーベース

参蘇飲を見直す

参蘇飲といえば気虚外感の代表方だと安易に考えやすいのですが、気虚だけでなく意外と応用が広い。
処方中の紫蘇葉は辛温で風寒の邪を発表するだけでなく、調肝理気(肝鬱を解く)の作用もある。

参蘇飲や香蘇散の紫蘇葉は風寒を外散するだけでなく,又能く醒脾化湿もする。

紫蘇葉は外では表邪を解き,内では気滞を疏し,また芳香化湿の品でもあり,一薬で三種の作用を具備する。
この気滞肝鬱というのが非常に多いことに注意したい。
自分には肝鬱なんて無いと思っていても、それが案外あるのです。
風邪が長く治らない時には参蘇飲を使ってみるのも一法です。

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益気聡明湯と耳鳴

相談客から「耳鳴りに効く漢方薬があるか?」と尋ねられると、正直に「耳鳴りは難しい、なかなか効く薬が無い。」と今までは答えていました。
実際これまでに耳聾左耳丸(耳鳴丸)・杞菊地黄丸・六味丸の類を出しても良かったという人は誰もいなかった。
これらの処方は皆「肝腎陰虚」という弁証によるものです。
しかし「耳→腎」と直結するばかりではないと気がつかなければなりません。

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益気聡明湯と認知症

益気聡明湯については嘗て書いているが、その応用の一つに痴呆症があった。“聡明”といえば目や耳の症状についてのこと、それとはかけ離れた痴呆症と何の関係があるのか?

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不射精

せっかく結婚したのに遅漏なのか射精ができないという夫婦の相談を受けたことがあります。
自慰でなら射精ができるので病院で調べてもらったところ、精子数は極度に少なかったそうです。
その時はよき答えができず長く保留になっていた問題です。

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5年頑固偏頭痛

ズキンズキンと拍動性の痛みのある偏頭痛にも益気聡明湯が有効です。
益気聡明湯がもっともっと注目されて繁用されることを願います。

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舌皸裂

舌光無苔(鏡面舌)は胃腎の陰液涸渇を示しています。
更に進むと舌に皸裂が入り、赤味も増して痛々しくなります。
久病の場合はたいてい“相火妄動”による腎陰虚です。

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益気聡明湯

この処方は文字通り耳目を聡明にする事を目的としていますが、実際にはその応用の広さにビックリします。
突発性耳聾、耳鳴、慢性鼻炎、慢性頭痛、偏頭痛、眩暈、白内障、複視、頚椎病、落枕、痴呆症、高血圧、重症筋無力症など首から上の症状なら何にでも応用されています。
おそらく首肩の凝りにも効くのではないでしょうか?

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首の寝違え3

健康なら頭のてっぺんから足のつま先にまで昇降する清気があって、それが一日中循環しているものですが、何かの原因で首で止まってしまったのが“寝違え”と中医学では考えているのです。
何故止まったかといえば、気虚のため気の量も少なくて昇降する推力も乏しいためとなります。
そこで気を生産する源である脾胃を強化するために黄芪、人参、甘草を。
上昇する推力を加えるために葛根、蔓荊子、升麻を。
筋肉は肝に属するので白芍で和血、柔肝を。
また気が下の方で停滞すると熱を生じて腎火を形成することがあります。
腎は“気の根”でもあるので腎水不足のままでは気の生産に支障があります。
そこでまた「補腎生水」のために黄柏を加えて、益気聡明湯という処方が完成するのです。
こう考えると確かに益気聡明湯は目や耳への効果だけでなく、寝違えにも応用できます。
中国では其の他に、眩暈、頚椎病、脳動脈硬化、高血圧病、耳鳴、痴呆等の病症にも使われています。
こんなに優良な処方なのに我が国では余り注目されていません。
エキス剤化されているものしか公認されていない現在の日本の制度を変えないことには漢方の進歩発展は望めません。

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急性闌尾炎(虫垂炎)

宋××,男,24歳。
右下腹部に劇烈な疼痛が持続し3日間以上も止らない,某院では急性闌尾炎と診断された,
先ず中薬の大黄牡丹湯加減、抗菌素等を用いて治療したが効かず,手術治療を建議されたが,患者及び家属の手術拒絶に因って改めて中医治療を請うた,

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痒疹(蕁麻疹)一大承気湯

陸安铝医案:周某某,男,46歳,1973年11月13日診。
魚蟹を食して,当夜 全身に大小さまざまな淡紅色の皮疹が出現し,掻痒忍び難い,発熱、頭暈、納呆、腹痛を伴い、舌紅く苔黄膩,脈弦数である,

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