優良処方データーベース

三子養親湯1

三子は菜園にある物ばかりとはいえ、この処方は要注意がいっぱい!

[組成]
紫蘇子・白芥子10 莱菔子15
[主治]痰壅気逆,咳嗽気喘,痰多胸痞,食少難消,苔白膩,脈滑者。
[証析]本方はもと老人の痰壅気滞,咳嗽気喘,食少痰多等の証に設けられた。
老人の脾胃はいまや虚して,運化力が弱くなり,飲食物は消化せず精微となるものが痰濁を生じ,痰気は少陽三焦に阻滞し,胸痞食少となる;肺は痰阻により,粛降せず,咳嗽気喘をなす;其の他に苔は膩に脈は滑となり,みな湿痰の舌脈である。

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三子養親湯

《三子養親湯》は「痰色白黏膩,不易咳出」を治す処方ですが、この「養親」とはどういう意味なのか?とかねてから思っていました。
五行の母子関係なら親は肺か脾か、とも勘ぐるけれどもどうも納得がいかない。
それで中国のネットを探してみましたらありました。
親とは「父母」のことでした。

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腰痛と趁痛散

腰痛で歩く時に足が吊るという相談がありました。
腰痛といえば中医学ならさしあたり、行痺・着痺・痛痺のいずれか、あるいは風寒湿・湿熱・腎虚・瘀血のうちの何れかと弁証を進めます。ほかにも病名から行ったり、ストレスから行ったりと色々あります。
しかし幾ら理論をひねくっても、行きつくところの処方が保険エキスのどれかに限定されるのでは何の為の理論やら。もっと色々な処方を使いたい!
ここにひとつ、腰痛を内証か外証かで分ける考え方があります。

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無症候性蛋白尿2

慢性腎炎といわれて自覚症状がなく、クレアチニン値だけが高いという相談には全く歯が立ちません。
以前に「無症候性蛋白尿」では栝蒌瞿麦丸を、「慢性腎炎に使う三処方」では復元固本湯を紹介しました。
今回は『北京市老中医経験選編』の中から、北京市石景山区中医医院・斉全禄医生の【体験】から引用します。

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清陽不升の四大方証

脾胃升降の理論は,金元四大家の一人である李東垣が,《脾胃論》、《内外傷辨惑論》、《蘭室秘蔵》等で発表した。
李氏は"胃は水穀の海にして,精気は先ず脾に輸し肺に帰す,上行するのは春夏の令で,以って周身を滋養する,すなわち清陽は天なる者也,升り已るや下って膀胱に輸すは,秋冬の令なり,伝化して糟粕となし,味は転じて出ずる,濁陰は地なる者也"。
彼は脾胃の生理は升降運動に他ならないと明言している。
清陽は上竅に出で,濁陰は下竅に走る,清陽は四肢を実にし,濁陰は六腑に帰る。

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昇降散 追加

以前に書いた昇降散の記事に追加をします。

『中医臨床』v40-2 に次のような論説が載っており、ますます昇降散が好きになりました。

「後世に伝わる疫病治療の名方一昇降散」
天津中医薬大学中医学院温病学教研室 張炳立 より

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乳癌

乳腺癌の発生は情緒と密切な関系があり,根本病機は気虚血弱・冲任二脈の空虚・気血運行失常から,冲任失調・気滞血瘀・聚痰醸毒となり,乳中に凝結するものである。
虚実夾雑・本虚標実であるため扶正祛邪を并施しなければならない。
治療原則は温陽扶正・疏肝解鬱・補益冲任となる。

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十六味流気飲

この処方は実に面白い構成だ。「流気」の名の通り気の停滞を通すという性質がある。
先日テレビで「貝原益軒」を見ていたら『用薬日記』という遺稿があり、妻の東軒が晩年に飲んでいた薬がこれだったそうだ。これが選ばれたのは、若しかしたら乳癌だったからかも知れない。

十六味流気飲は乳癌 及び 類似症・乳腺疾病・乳腺繊維症 等の 乳腺に硬塊を生ずる者や甲状腺腫などに用いられる;亦は名前の付けられないような頑固な腫瘤・癰疽 等に用いられる。
但し悪性の乳癌には,治愈率は極めて低い。

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参蘇飲を見直す

参蘇飲といえば気虚外感の代表方だと安易に考えやすいのですが、気虚だけでなく意外と応用が広い。
処方中の紫蘇葉は辛温で風寒の邪を発表するだけでなく、調肝理気(肝鬱を解く)の作用もある。

参蘇飲や香蘇散の紫蘇葉は風寒を外散するだけでなく,又能く醒脾化湿もする。

紫蘇葉は外では表邪を解き,内では気滞を疏し,また芳香化湿の品でもあり,一薬で三種の作用を具備する。
この気滞肝鬱というのが非常に多いことに注意したい。
自分には肝鬱なんて無いと思っていても、それが案外あるのです。
風邪が長く治らない時には参蘇飲を使ってみるのも一法です。

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益気聡明湯と耳鳴

相談客から「耳鳴りに効く漢方薬があるか?」と尋ねられると、正直に「耳鳴りは難しい、なかなか効く薬が無い。」と今までは答えていました。
実際これまでに耳聾左耳丸(耳鳴丸)・杞菊地黄丸・六味丸の類を出しても良かったという人は誰もいなかった。
これらの処方は皆「肝腎陰虚」という弁証によるものです。
しかし「耳→腎」と直結するばかりではないと気がつかなければなりません。

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