漢方メール相談

女性の陰部掻痒 (カンジダ)

2種類の陰痒があります。

1. 湿熱が原因
 分泌液が多く、ただれたり おりものがあります。多くは急性で竜胆瀉肝湯が主方です。
2. 陰虚が原因
 陰虚なので分泌液はなく乾燥性です。多くは慢性で知柏地黄丸が主方です。
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女 27歳 小太り
もっとも治して欲しいこと:
一番目: 外陰部と肛門の痒み(ただれてしまい、特に夜痒くなる)
 幼児の頃から陰部が痒くなりやすかった。
17歳頃にアトピーが非常にひどい状態になってから再度 痒みが再発した。

二番目: 鼻と喉の境目辺りに常に痰がたまっていて、声がかすれることがある。
 23歳くらいから痰の切れが悪くなった。

三番目: 17歳頃、急激なダイエットをしてから つばを飲んだりすると耳の奥で“ブツッ”というような音がする。耳鼻科で耳官閉塞症と診断された。自分では耳垢がたまっている感覚があり、ついつい耳の中を綿棒でいじってしまい、耳の中が常にただれたりかさぶたのようなものがある状態。

四番目: 紫外線に極端に弱い。
 10歳頃から直射日光に長時間当たると皮膚が真っ赤になり、あたりすぎるとただれてしまう。特に顔の皮膚が弱い。
現在も、たった15分程度強い陽射しをあびただけで顔が腫れて真っ赤になってしまうことがある。

その他の身体状況: 暑がり。乾燥肌。胃は丈夫。食欲旺盛。

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胃痛・腹脹・背中痛

女 29歳 痩せ型
もっとも治して欲しいこと:  もともと便秘症で3年半前から胃が悪くなり、病院で薬をもらっていますが一向に良くならずに悩んでます。
症状は食事をした後 胃が痙攣したように痛くなり、その後みぞおちから右の肋骨の下→腹の中心部→そして右の背中が痛くなり、腹にガスがたまり苦しくてちくちく刺すように痛い。
食事をしていない時でもおなか全体や胃腸、右背中も痛くなります。
朝、吐き気がよくあります。

その他: 月経痛がある おりもの 乳房にしこりがある
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これは気の疏泄がスムーズに行われていないため肝気が鬱滞 (または肝鬱・気滞) していると思われます。

肝気が鬱滞すると「木克土」(または肝克胃) といって、五行の相克が起こりやすくなります。
木の肝が、土に当たる胃を犯して様々な胃障害を起こします。
最も多いのは胃痛や腹脹や便秘や吐き気などです。
たまに背中痛を訴えることもあり、肝鬱を取り除くと解消されるのを経験しています。

肝鬱それ自体では月経痛や乳房のしこりとして現われることが多いです。

肝胃不和 (気鬱と怒りが肝を傷つけ胃の消化機能に影響する) の証に該当します。
次のホームページを参照して下さい。

※ ホームページのメール相談例「胃痛」「胸やけ/げっぷ/胃痛」の例が出ていますので参考にして下さい。
あなたのケースとメカニズムが似ています。

おすすめの漢方処方

(1) 柴胡疏肝散・・・・・・・・・・(煎じ薬)
 (柴胡・陳皮・枳穀・川弓・白芍・香附子・甘草)

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生理痛と鼻水

30代の女性
生理が始まった頃から生理痛が毎回ひどく、20代に病院でホルモン治療を行いましたが効果が見られませんでした。
30代には子宮筋腫ができ、内膜症もありレーザーで焼きましたが相変わらず生理痛があり鎮痛剤を数日服用しなければなりません。
またアレルギー性鼻炎もあり、小青竜湯を服用すれば効き目はすぐに現れ鼻水は止まります。

子宮筋腫にと何年も加味逍遙散を飲んでいますが余り効き目が感じられません。
この度インターネットで調べたところ、小青竜湯と加味逍遙散の二つの飲みあわせは良くないと有りましたがいかがなものでしょうか。

その他の身体状況: 口は乾かない 痰は無い さめ肌 月経量が多過ぎる 血の塊が混じる
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> 小青竜湯を服用すれば効き目はすぐに現れ鼻水は止まります。
> 子宮筋腫にと何年も加味逍遙散を飲んでいますが余り効き目が感じられません。

小青竜湯は温める処方です。
これで鼻水が止まるのは内外に冷えがある場合です。

> 相変わらず生理痛があり鎮痛剤を数日服用しなければなりません。

生理痛が強いのは冷えによる場合が多いものです。
小青竜湯が適している体質なら寒飲が内在している事でしょう。

小青竜湯は温剤であり、加味逍遙散は寒剤ですから両者は相反する作用になります。
これではダメですから温める方法に統一してはどうですか。

寒滞肝経 (外寒が肝経に留滞する場合) の証に該当します。
次のホームページを参照して下さい。

※ ホームページのメール相談例「生理痛/頭痛/冷え性」「生理痛」の例が出ていま
すので参考にして下さい。あなたのケースとメカニズムが似ています。

おすすめの漢方処方

(1) 温経湯(うんけいとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
 (呉茱萸・当帰・川弓・白芍・人参・桂枝・阿膠・牡丹皮・生姜・半夏・麦門冬・甘草)

これできっと小青竜湯を飲まなくても鼻水は止まり、生理痛も改善するでしょう。

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円形脱毛と耳の閉塞感

30代、やや肥満の女性
もっとも治して欲しいこと: 一番目・・・多発性円形脱毛 4カ月前ぐらいから頭頂部、生え際あたりに小さな円形脱毛
 二番目 耳の閉塞感・・・8か月前ぐらいから約1か月、耳の閉塞感 耳鳴りではなく、こもった感じで、音が大きく聞こえ、不快。
約9年前に一度血液検査で、抗核抗体が40倍と正常値よりも少し高めと言われたことあり。

> 多発性円形脱毛 頭頂部、生え際あたりに小さな円形脱毛を見つけ

髪は血余なり」といい、血が足りないと白髪や脱毛になります。
女性には血虚が多いので、女性に多い症状です。
(男性の場合は反対に湿熱が多くなり、フケや脱毛になります。)

ただの脱毛でなく円形脱毛(漢方では油風という)というのは血虚に風がからんで血虚生風の症です。
風にはむらがあり乾燥を促進するので「風盛血燥」といって、血虚よりもひどい肌膚失養となります。

> 約9年前に一度血液検査で、抗核抗体が40倍と正常値よりも少し高めと言われたことあり。

これは自己免疫疾患になる危険性があるという意味ですが、血虚生風と関連があるのではないかと思います。

> 耳の閉塞感 耳鳴りではなく、こもった感じで、音が大きく聞こえ、不快。

耳管開放症ではないかと思いますが、漢方では耳脹悶は清気不昇により耳が濡養されないためと説明します。
すなわち清気という正常な気が耳へと昇ってこないと湿濁が停滞しやすくなり、耳脉が阻塞されて耳脹悶となるのです。
そしてこの清気とは脾気が虚弱になると発生しなくなるのです。

結論、円形脱毛と耳脹悶の両方があるという事から血虚と気虚の両虚、即ち気血両虚証になります。

気血両虚 (脾肺の気および心肝の血の両方が虚す) の証に該当します。

※ ホームページのメール相談例「円形脱毛症/失臭」「自分の声が耳に響く」の例が出ていますので参考にして下さい。あなたのケースとメカニズムが似ています。

おすすめの漢方処方

(1) 加味養血生髪湯<趙炳南> (かみようけつせいはつとう)・・・・・・・・・・(煎じ薬)
 (黄耆8 生地・熟地・鶏血藤・夜交藤・桑椹子・白芍4 川弓・旱蓮草2 天麻・木瓜1)38

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多汗症

やや肥満の40代女性

もっとも治して欲しいこと:一番目・・・特に頭・顔・首からの異常な量の汗  少し動いただけで、頭・顔・首から滝のように流れ落ちます。
と同時に顔が真っ赤、のぼせたようになり、大変困っております。銭湯での入浴後、運動中もです。子供の頃から汗かきでした。年々ひどくなってきました。
二番目・・・肥満。
三番目・・・こぶらがえり 足の裏がほてる。寝ている時、運転中に足指先、ふくらはぎ頻繁に起こる。
  尿量が少なく、回数も少ないのではと思う。食べてもすぐ腹が減る。
若い頃は皮膚・頭皮がかゆい、フケ性、顔中にものすごいにきびで通院治療したことあり、月経過多だった。

> 特に頭・顔・首からの異常な量の汗
> と同時に顔が真っ赤、のぼせたようになり困っております。
> 尿量が少なく、回数も少ないのではと思う。

多汗は湿熱が体内から溢れ出る症状のひとつです。
なかでも肝胆経は湿熱がこもりやすいので「肝胆湿熱」という証候に属します。
尿量が少なく顔が真っ赤にのぼせるのも、足の裏がほてるのも湿熱の外症です。

> こぶらがえり 足の裏がほてる

下肢の筋肉は肝経と関連があり、こぶらがえりも湿熱により経気が阻まれるためと思われます。

> 食べてもすぐ腹が減る

湿熱の肝火に当たり、これがあるとカロリーを消費するので空腹になります。
肝火が減れば空腹感はなくなりますが、一方で湿があるため肥満傾向になります。
痩せるためには湿熱ともに解消しなければなりません。

> かゆい(若い頃) フケ性(若い頃)
> 若い頃、顔中にものすごい「にきび」で通院治療

フケやにきびは湿熱外欝です。

> 若い頃は月経過多

湿熱下注です。すべてに「湿熱」がからんでいます。

肝胆湿熱 (肝の疎泄作用と胆の消化機能が平衡を失し湿熱がたまる)
湿熱下注 (湿熱が欝滞して膀胱の気化や大腸の伝導機能が妨げられる場合) の証に該当します。

※ メール相談例「多汗症/月経過多」「月経過多/肥満」の例が出ていますので参考にして下さい。
あなたのケースとメカニズムが似ています。


おすすめの漢方処方

(1) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
  (沢瀉・木通・車前子・生地4 当帰・柴胡・黄岑・山梔子3 甘草・竜胆2)32

参照: 「柴胡のない竜胆瀉肝湯な~んて

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漢方メール相談について

私のHPを見て漢方の相談メールを出される方には必ず「相談表」に年齢と生年月日を書いてもらっています。なぜ生年月日まで要るのかと疑問に思われるかもしれませんので説明します。

メールによる相談は本人との対面がないので情報が不足しています。特にインスピレーションのような直感がありません。そこで少しでもそれに近づきたくて生年月日を提出していただきます。
これによって私は質問者の九星(占いの一種)を知ることができます。長年の経験から九星によってその人の体質を垣間見ることができるのです。
更に身長と体重も記入してもらいます。女性などはこれを省略する場合がありますが、漢方診断では大切な情報なのです。恥ずかしがらずに書いてほしいものです。

世間では「漢方相談は直接本人と会わなければ正しい診断は出来ない」と云われていますが、そんなことはありません。
問診表が完備して、生年月日と身長体重があればかなりの所まで診断が出来ます。
問診表には病名のほかに詳しく症状を自分なりの言葉で表現してください。「自分なりの言葉」はインスピレーション(直感)にも勝る確かな情報になります。

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