漢方メール相談

経行頭痛

次のようなメール相談を受けた。
「生理が来たその日の朝から頭痛がする。生理が近づくと手足の先の冷え、肩こりもひどく顔のシミや肝斑も普段より濃くなります。それに目の乾きや生理中の顔の浮腫も気になります。」

これは経行頭痛に該当する。
頭は諸陽が会するところで、清陽の府であり、五臓六腑の気血は皆上ってきて頭を栄養しています。
月経時には気血が冲任脈に下注するため、上部の頭が失養し経絡が阻塞されて経行頭痛となります。
経前に痛むのは肝陽による実痛ですが、経后に空痛・隠痛するのは血虚による虚痛です。
経后の頭痛ですから治法は気血の調補になります。
肩こりや冷え、シミや肝斑も目の乾きも皆 ひとつながりの症状です。

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発作性頻脈

次のようなメール相談を受けた。
「頻脈は、夜中に突然おきたり、1時間ほど仮眠してて目覚めた時、暑いところにずっといたり、逆に寒いところに急に行ったりすると、症状が出ます。例えば、真夏に半日外いたりすると突然なったり、冷房の寒い部屋から熱い湯船につかったり、など。汗をかきにくい。だるい 気がふさぐ 怒りっぽい おりもの」
似たような例を探したところ、次のような例がありました。

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升陥湯―尿頻

メール相談 より
> 下腹部に力入らず、トイレが近い。痛みはないが、膀胱への圧迫感あり。
> 胸椎のズレによる息苦しさ、内蔵のズレによる膀胱の圧迫感、虚をひしひしと感じてます。お腹に力が入らない。
> 汗かくと止まらない。足はずっと冷たい。夜ほっとパットを足に当てて寝ます。眠剤もあまり効かない。

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メール相談(剥脱性口唇炎)

30代の男性、やや痩せ型。
もっとも治して欲しいこと:剥脱性口唇炎
2番目:不眠症
「小学生ぐらいから、20年以上完治しない。現在は4,5日くらいかけて徐々に唇の皮が剥がれてきて、最終的にお風呂などでふやけて完全に剥がれるという状態を繰り返しています。痒み、痛み、滲出液などはありません。状態は季節に関係なく、1年を通して同じです。食後に腹部膨満感がある。」

漢方相談への返事:
唇と舌の写真から湿潤性の白苔が厚く歯痕が目立つこと、気虚湿盛であることが分かります。
また日中の排尿回数と量が明らかに増えたり、唾液が多い、腸が鳴る、足が冷えるなどから脾胃の冷えが伺われます。
フケ性、食べてもすぐ腹が減るのは脾陰の虚で、陰虚から風が誘われています。
口唇は脾胃につながっていて、その影響を強く受けます。
長年の剥脱性口唇炎も脾の気陰両虚により風を引きよせて剥離を繰り返すのでしょう。
フケも唇の剥離も同じ現象です。

おすすめの漢方処方:参苓白朮散エキス

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全身の痛み、こわ張り、痛覚過敏

中年男性。
3年前 歩いていてぎっくり股関節のようなものをおこしてしまい、右の臀部痛と足先の痺れが出たのがきっかけで、今は腋の下と周辺、ソケイ部と太股内側、臀部痛(一昨年に梨状筋の切除手術をした)が強い。

これは漢方では“熱痺”、“脉痺”、“皮痺”、“腰尻痛”などと呼ばれており、湿熱痺の証です。
湿邪と熱邪が肢体・関節・筋肉・経脉に相合着して局部に気血の閉塞不通の証候を造成する。

> 体をこすったり、かいたりするだけで唇が灼熱感というか痺れるような感じになります。
> 体が痒くなりやすい、耳の閉塞感、右足先の痺れ感、筋肉のぴくつき等

多くは人体の陽気が偏盛で、内に蘊熱を有するものが風寒湿邪を感受した后に鬱熱化したことに因って起こる。
主要な症状は、関節や筋肉局部の紅腫・疼痛・重着(しびれ)で、触れると熱感がある。
また肢体の経脉の走行方向に沿って掣痛や脹痛や灼痛が起こる。

おすすめの漢方処方
A: 二妙丸+宣痺湯・・・・・・・・・・(煎じ薬)

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にきびの相談例

2005/07/21
47歳 女 やせ型
もっとも治して欲しい事: にきび、吹き出物
30代頃から良くなったり悪くなったりの繰り返しでした。
今年も生理前~生理が終わるまでがひどく、生理が終わって落ち着いてきたかとおもっていると、1週間もするとまたでき始めます。

吹き出物のできる場所: ほとんど顎、口の周辺
大きさ: 小さい白にきびもできますが、たちの悪い大きく痛い赤黒い感じのものがよくできます。
触ると奥の方が、痛い感じがあり、だんだん盛り上がって赤みと痛みが増してきて先端が膿んできます。
頬やおでこは、たまにできますがポツっとできる程度ですぐ治ります。
首、体は全然できません。
顎のあたりは吹き出物の跡と、できているものとでくすんでいる感じです。

今まで飲んだ事のある漢方薬:
 加味逍遥散+ヨクイニン 1ヶ月変化なし
 桂枝茯苓丸+加味逍遥散+ヨクイニン 1ヶ月 少し良いのかな程度
 防風通聖散+桂枝茯苓丸+ヨクイニン 2週間前~ やはり生理前にぼつぼつ出てくる。

その他の状況: 食欲は普通、少食、さっぱり好み、油っぽいものはもたれやすい
全身: 神経質 気がふさぐ 怒りっぽい 汗をかきにくい
顔面: 普通 目がかすむ 鼻水(花粉症)
口・唇・舌: 唇の色が紫色 舌苔が厚い(黄色) 口が乾く
腹部: 胃のまわりが痛い(おさえると)
大便 小便 陰部: 便秘 頻尿
婦人: 月経量が少なくなってきた 月経痛は昔からあまりなし

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持薬と風邪薬を一緒に飲んでもいいか?

ある方からの相談です。

> いま風邪を引いていますが、普段飲んでいる持薬と併せて風邪薬を飲んでもいいでしょうか?

慢性病の時の体調と急性病の時の体調は全然違います。
慢性病は症状が緩やかに出ているので日常生活にさほど支障はきたしませんが、急性病では症状が激しくて日常生活は中断されます。
それ程に急性病の体への負担は大きいのです。
慢性病はそのままにしておいてでも、風邪を先に治さなければなりません。

実際に急性病の時の状態では、いくら慢性病の持薬を飲んでもそれは効かないでしょう。
方証相対といって、処方と証が合っていなければ薬効は現れません。
一時 持薬を飲むのを中断して、急性病の薬で風邪などを治してから又 持薬の方へ戻ってください。

漢方では 「急なれば標を、緩なれば本を治す」 というのが原則です。
標とは危急の証候のことで、本とは長らく続いている証候のことです。

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肥満/月経が遅れたり来なかったり

女性、30歳。
一番目‥‥‥精神的によわく、悩みや嫌なことが起こると、だべてしまっています。
何とか痩せたいのですが、なかなかうまくいきません。

二番目‥‥‥これからの時期、すごく汗をかいてしまう事です。人前だとますます汗がひきません。

全身:だるい 、気がふさぐ、汗かき、不眠、朝起きれない
顔面:ふつう、時々頭痛
腹部:脇腹が痛い、腸が鳴る、
婦人:月経が遅れる、月経がこない

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返事: 肥満による月経の遅れ(月経後期)があることは 蒼附導痰丸 のところで書きました。


あなたの場合もそれに該当します。
ただし薬に依存するだけでは不十分です。
同時に自身の努力によって痩せることも考えてください。
肥るのは炭水化物が主な原因ですから和風の副食を増やして御飯を減らす事から始めてください。
三度の食事だけにして間食はしないように。

また「ためしてガッテン」の「ちょこまか動き」を参考にしてください。

脾湿生痰 (脾の消化機能が衰えると湿滞となり痰を生ずる) の証に該当します。
次のホームページを参照して下さい。

※ ホームページのメール相談例「肥満」の例が出ていますので参考にして下さい。
あなたのケースとメカニズムが似ています。

今月の医話” 肥満の相談も参照して下さい。


おすすめの漢方処方

(1) 蒼附導痰丸(そうぶどうたんがん)・・・・・・・・・・(煎じ薬)

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頭面 上半身の湿熱

中年の男性、のぼせ・耳鳴り・耳閉・耳垂れ・頭部 顔面 上半身に湿疹あり。
昨年8月から のぼせ・ほてりが酷くなり、気温の高い場所だと動悸やくらくらするような眩暈やシビレがする。
そして手足が冷たくなり手に異常に汗をかき口が異常に渇きます。
普通に暖房の効いてる場所などでも自分だけ暑くてたまらず気分が悪くなってしまう。
元々緊張するタイプです。

胸 脇: 動悸がする 胸やけがする 吐き気がある 酸っぱい水が上がる

小便: 切れが悪い 尿が濁る 尿が濃い

皮膚 頭皮 毛髪: かゆい 湿疹 フケ性

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> のぼせ・耳鳴り・耳閉・耳垂れ・頭部顔面上半身に湿疹あり。
> 普通に暖房の効いてる場所などでも自分だけ暑くてたまらず気分が悪くなってしまう。

肝経は耳を通るのでよく耳の病変と関係があります。

この経絡に湿熱が停滞すると (肝経は湿熱と親和性が強い) 中に水がたまって耳内圧が高くなり、詰まった感じがしたり耳痛にもなります。

> かゆい 湿疹 フケ性

湿熱が皮膚に止まると脂性になります。

> 元々緊張するタイプです。
> 手足が冷たくなり手に異常に汗をかき口が異常に渇きます。

肝気が流れず停滞し肝鬱の状態です。

> 動悸がする 胸やけがする 吐き気がある 酸っぱい水が上がる

その強い肝気が心や胃に圧力をかけています。

> 切れが悪い 尿が濁る 尿が濃い

肝経は下半身では陰器をまとい、湿熱により小便の出が悪くなります。

湿熱上壅 (湿熱が肝胆の両経絡に欝滞して頭面口舌眼を塞ぐ場合) の証に該当します。

50証チャート」の 32臓腑湿熱 および 38肝火 が該当します。

おすすめの漢方処方

(1) 四逆散+竜胆瀉肝湯

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抜け毛 慢性下痢

痩せ型の青年
仕事を始めてから抜け毛が増え、髪の毛のコシがなくなってきた。
髪の毛の色は赤みがかったようになった。
補中益気湯を服用しているが、下痢が続いている。
(飲んだ後に腹の調子が悪くなる気がする。)

安中散は胃痛がひどいときに服用している。
六君子湯は飲むと胃が痛くなったため、止めている。
十全大補湯も胃痛のため止めた。
1日を通して疲れやすく、朝なかなか起きれない。
また、日中に眠くなる。夜はなかなか寝付けない。

のどがすぐに乾き、冷たい飲み物を飲みたくなる。
痩せ型でどんなに食べても太れない。舌苔は白く、分厚い。

顔の皮膚は乾燥している。目の下に青紫のクマがある。

慢性的な下痢は中学校のときから始まり、昨年には胃潰瘍を患った。
胃痛はときどき起きる。
立ちくらみもよく起こるようになった。

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